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アイヌの祈り

  • 『アイヌ鍬先 北海道アイヌ 19世紀 泉麟太郎・尾田勝吉氏寄贈』の画像

    アイヌ鍬先 北海道アイヌ 19世紀 泉麟太郎・尾田勝吉氏寄贈

    本館 15室
    2006年9月5日(火) ~ 2006年11月26日(日)

     アイヌの人びとは、北方世界の広大な台地や果てしなく続く大海原、豊かな自然のなかの数限りない事象には、すべて「魂」が宿っていると考えていました。また、人間生活にとって必要不可欠なもの、あるいは人間の能力を超えた存在について「神」と位置づけ、深い祈りをささげました。神々の庇護と生活の糧の提供なくして、人びとの安定した生活はあり得ないと考えており、そのような平和な暮らしをいつまでも保障してく れるように祈願したのです。さらに、人間の祈りを聞き入れてくれたことに対する感謝をささげるために、儀式を通じてその思いを言葉に託しました。

      今回の特集陳列では、さまざまな場面で使用された多種多彩な祭具(イナウ、イクパスイ、木製椀など)を中心に、生活に密着した衣服や道具類とともにアイヌの人びとの祈りのすがたを紹介いたします。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
アットゥシ 北海道アイヌ 19世紀 (2006年10月15日(日)まで)
首飾 北海道アイヌ 19世紀 広田金松氏寄贈
 北海道アイヌ 19世紀 平子はつ氏寄贈
アイヌ鍬先 北海道アイヌ 19世紀 泉麟太郎氏・尾田勝吉氏寄贈
太刀 北海道アイヌ 19世紀 徳川頼貞氏寄贈