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インドの染織

  • 『茜地クリシュナ文様金更紗 南インド 18世紀』の画像

    茜地クリシュナ文様金更紗 南インド 18世紀

    東洋館 第3室
    2007年3月6日(火) ~ 2007年5月27日(日)

     更紗、イカット(絣:かすり)、カシミヤ・ショールなど、インドの伝統工芸の中でも染織はその質においても デザインにおいてもすばらしく、耳にしただけで心が浮かれる女性も多いことでしょう。実際、絹のように細く上質な木綿糸で織られた布地に手描きや木版捺染(もくはんなっせん)で花鳥や動物文様をなした更紗(さらさ)、さまざまな色に染められた繊細な毛糸を用いて綴織(つづれおり)や刺繍(ししゅう)で細密にペイズリー柄を表したカシミヤ・ショールは、17~18世紀のヨーロッパ女性を魅了し、ドレスやコートなどにも仕立てられました。更紗に対するヨーロッ パ人の思いは日本にも飛び火して、オランダ船を介してインドから日本に輸入され、おもに茶人たちの間で愛好されました。伝統の美を誇るインド染織の数々を ご覧ください。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
茜地クリシュナ文様金更紗 南インド 18世紀
刺繍壁掛 赤紫地タージ・マハール花卉文様 インド・ジャイプール 19世紀
ミラー刺繍婚礼儀式用具台 インド・カッチ・ラバリ族 20世紀中頃 小西明人氏寄贈