本館 15室
2006年5月30日(火) ~ 2006年9月3日(日)
壺屋焼(つぼややき)は、17世紀に今の那覇市(なはし)の一角に焼物の町がつくられて以来、現在まで作り続けられている沖縄を代表する伝統的な焼物です。釉薬をほどこした上焼(じょうやち)と、硬く焼き締めただけの荒焼(あらやち)とがあります。
写真のカラカラは表面に細かい白化粧土を施し、線彫りや型押しで文様をつくりあげた後、呉須(ごす)、緑釉(りょくゆう)、飴釉(あめゆう)の三彩を施しています。線彫りや三彩は壺屋焼の代表的な技法のひとつです。カラカラとは酒器のことで、由来はこのような酒器の評判がことのほか良く「カラ(貸せ)、カラ(貸せ)」と声が上がったからという話と、音が「カラカラ」と鳴るからという話とが伝えられています。