平成館 企画展示室
2023年4月25日(火) ~ 2023年6月4日(日)
東京国立博物館、恩賜上野動物園、国立科学博物館が、毎年動物にちなんだ共通のテーマで取り組んできた連携企画「上野の山で動物めぐり」も、今年で16回になります。なかでも当館は、動物をあらわした作品を家族みんなで楽しめる企画として、特集「親と子のギャラリー」を開催してきました。
今年のテーマは、「尾・しっぽ」です。みなさんは尾やしっぽと聞いて、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
この特集では、第1部として哺乳類の尾・しっぽを、第2部として鳥類、爬虫類、魚類と空想上の動物の尾・しっぽを取り上げます。美術工芸品には、じつにさまざまな動物があらわされていますが、尾やしっぽという「うしろ姿」に注目する機会はほとんどありません。ネコのふさふさしたしっぽ、尾長鳥の長い尾羽、そして龍のような空想上の動物がもつ異形の尾など、尾・しっぽが、私たち人間にはないものだからこそ、そこに楽しい発見がたくさんあるのではないでしょうか。時代や地域、そして色や形、素材が異なるさまざまな作品を通じて、いっしょに尾・しっぽをみていきましょう。
(注)「尾」と「しっぽ」、それぞれの言葉の意味に本質的な違いはありませんが、この展示では主に哺乳類には「しっぽ」、それ以外については「尾」と表記して使い分けています。