「150年後の国宝展」では、“150年後の社会を想定した”、“150年後に伝えたい”、あなたにとっての国宝候補を公募します。
応募いただきましたモノから、厳正な審査で選考を行い、その出展品の背景や未来に残すべきストーリーと合わせて展示します。展示品の記録は、東京国立博物館にて展示されたことを証明する証書を発行し150年後まで引き継ぎます。
現代を生きるわたしたちが、もうだれも生きていないかもしれない150年後、西暦2172年の東京国立博物館。そのとき、国宝には、どんなモノがあるのでしょうか。
これからの150年の未来を想像させるモノを通じて、博物館の展示と対峙する新しい展覧会です。
現在、東京国立博物館が所蔵している89件の国宝は、江戸時代以前に制作されたモノです。今回公募するのは、どんなモノでも構いません。
あなたのかけがえのない物語が詰まったモノ、大切に作られたモノ、今の世界でしか残せないモノ、そしてこれからの未来を作っていくモノ。皆さんの思いがつまった物語と共に募集いたします。
150年後の未来の人々が、現代の世界と人々の生活を、ありありと想像できるような、そんな「わたしの国宝」をぜひご応募ください。
小学生のころから、大好きだった釣り。
大きな魚を描いたこの版画には、僕の原点が詰まっています。
紙チケの魅力は思い出と一緒に見返せること!
開演前のワクワクした気持ちもよみがえります。
図鑑で見た虫を探して 色々な場所に連れて行ってもらった5年生の夏。
多くの出会いと思い出を標本に閉じ込めました
当時女子高生だった私は、ルーズソックスを履き、週末には渋谷のセンター街へ出かけ、日サロに通い、プリクラを撮っていた。ギャル文化の最盛期。
中でも思い出の詰まっているのが、このガラケー。スマホと違い、機能性を無視して丹精込めてデコった。
もうガラケーに戻ることはないけれど、これは私と同世代を生きたギャルの証だと思う。
父が徹夜で並んで買ってくれたゲームソフト。当時はゲームソフトを買うために、店の前に夜から行列が出来るほどの社会現象を起こした。
このソフトには、父と私が遊んだセーブデータがあり、捕まえるのに労したモンスターや珍しいアイテム、インターネットが普及していないころ父と攻略方法を手探りで探した思い出が詰まっている。
ゲームで遊ぶ形は現在と過去でかなり異なってきたが、ロールプレイイングゲームの普遍的なありかたはきっと変わらない。
我が家は大きな震災の被害にあいました。大切な家族の思い出が、一瞬にして失われてしまいました。
その我が家の中から見つかったのがハーモニカです。この家で過ごした家族との思いが込められています。
ボロボロに傷ついたこのハーモニカは、日常を一変させる自然災害の恐ろしさを未来の世代へと継承するためにも、私たち家族の物語を添えて残したい宝物です。
展覧会名称 | 東京国立博物館創立150年記念事業 「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」 |
会期 | 2022年11月2日(水)~2023年1月29日(日) |
会場 | 東京国立博物館 表慶館(重要文化財/明治42年開館) |
展示件数 | 一般部門、企業部門があり、合わせて最大約150件 (注)公募による一般部門の出展品は、一部のみ現物展示を予定 |
観覧料金 | 総合文化展観覧料、または開催中の他の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。 総合文化展料金 一般:1,000円、大学生:500円 (注)高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。 (注)障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。 (注)11月3日(木・祝)は観覧無料(特別展を除く)。 |
展覧会ページ | 「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」の展覧会ページ |
選考委員長は、東京国立博物館副館長が務めます。審査は、当館の研究員を含め、数名の有識者によって行われます。
(延長しました)2022年9月20日(火)17時まで
(注)予告なく募集を終了、延長する場合があります。
150年後の国宝展一般公募担当(東京国立博物館内)
tnm150th_event@nich.go.jp
応募規約をご確認の上、以下の情報を応募先メールアドレス宛に送付してください。
ご応募いただいた場合は、応募規約に同意したものとみなします。
応募用紙はPDFとWordデータをご用意しています。応募用紙を使わず、メールの本文に同内容を記しても、応募の対象となります。