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東京国立博物館創立150年記念
特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

  • 『国宝 埴輪 挂甲の武人群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀』の画像

    国宝 埴輪 挂甲の武人
    群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀

    平成館 特別展示室
    2022年10月18日(火) ~ 2022年12月18日(日)

    会期延長のお知らせ(2022年12月5日発表)

    本展は、事前予約制による入館者数を制限した運営を行ってきましたが、多くのお客様より観覧を希望される声をいただき、開館時間の延長、休館日の臨時開館など、更なる観覧機会の提供に努めてまいりました。

    この度、文化財保護の観点から展示作品の状態等を考慮したうえで、12月18日(日)まで、1週間に限って会期を延長することといたしました。なお、会期延長期間は作品保存上の理由から展示内容を調整しますので、12月11日(日)時点での展示作品のうち、一部は公開を終了します。会期延長期間中の展示作品は出品作品リストをご確認ください。「日時指定券」のご予約・ご購入等に関する詳細は展覧会公式サイトにてお知らせします。

    会期延長期間のスケジュール
    ・12月12日(月)は休館
    ・12月13日(火)~12月18日(日)は、本展のみ9時30分~20時まで開館。総合文化展は全日17時閉館。

     

    本展は、東京国立博物館創立150年の大きな節目を記念して開催するものです。150年の間に積み重ねられた約12万件という膨大な所蔵品の中から、国宝89件すべてを含む名品と、明治から令和にいたる150年の歩みを物語る関連資料を通して、東京国立博物館の全貌を紹介します。
    展示は2部構成で、計150件を展示。東京国立博物館にはじめて来館される方には新発見の場として、親しいリピーターの方には再発見の場として、魅力的な展示内容と展覧会場を創出します。

     

1089ブログ 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

東京国立博物館資料館 東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」関連図書コーナー設置

 

 

 

作品リスト

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」作品リスト (660KB)
2022年12月5日更新

作品リスト中、★(黒星)マークのついている作品は、会期延長期間(12月13日~12月18日)にご覧いただけるものです。なお、☆(白星)マークのついている作品は複製です。

 

 

展覧会のみどころ

第1部 東京国立博物館の国宝

現在、国宝に指定されている美術工芸品は全国に902件あります。東京国立博物館ではその約1割となる89件を所蔵し、日本最大の国宝コレクションを誇ります。第1部では、この国宝89件すべてを会期中に公開します。

(注)会期中、一部作品の展示替えを行います。作品名、展示期間等の作品情報については、展覧会公式サイト・展示構成ページにある「国宝89件一覧(PDF)」、または同ページにある作品画像をクリックしてご確認いただけます。

国宝89件一覧(展覧会公式サイト・展示構成のページに移動します)

2022年12月5日追記:会期延長期間中の展示作品については、出品作品リストをご確認ください。

 

第1部展示風景(2022年10月17日撮影)

第1部展示風景(2022年10月17日撮影)

 

第2部 東京国立博物館の150年

東京国立博物館は、150年という日本でもっとも長い歴史をもつ博物館です。第2部では明治から令和にいたる博物館150年の歩みを3期に分け、それぞれの時代に収蔵された作品や関連資料を通して東京国立博物館のこれまでと現在、そしてこれからを展望します。

第1章 博物館の誕生
第2章 皇室と博物館
第3章 新たな博物館へ

第1章 博物館の誕生(1872~1885)

東京国立博物館は、明治5年(1872)に旧湯島聖堂大成殿で開催された博覧会を機に誕生しました。その目的は、博覧会を通して日本の近代化を図ると共に、日本の文化力を国内外に発信すること、そして急激な西欧化で危機的状況にあった文化財を守ることであり、博物館に加え、植物園、動物園、図書館の機能を備えた総合博物館を目指した壮大なものでした。明治15年(1882)、この日本初の近代総合博物館は、上野公園の現在地へ拠点を移し、その活動を本格化させます。


重要文化財 鷲置物わしおきもの

鈴木長吉作 明治25年(1892) シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局寄贈

明治26年(1893)に米国で開催されたシカゴ・コロンブス世界博覧会に出品された後に当館に入りました。蠟型鋳造を得意とし、輸出工芸品の製作に腕を振るった鈴木長吉の代表作です。

見返みかえ美人図びじんず

菱川師宣筆 江戸時代・17世紀
展示期間:2022年10月18日(火)~11月13日(日)

鮮やかな振袖の美人が、ふと振り返る瞬間を描いています。切手になったことでも有名な作品です。師宣の描く美人は「師宣の美女こそ江戸女」と賞賛され、とても人気でした。

 

 

「古今珎物集覧」と湯島聖堂博覧会の再現

湯島聖堂博覧会の様子を描いた「古今珎物集覧」。絵画、書跡、楽器、陶磁器、甲冑、刀剣などの美術工芸品に加え、動植物の標本や剝製など、全国から集められた様々なものが所狭しと並べられています。
本展では、実際に展示された作品の一部と共に、もっとも人気だった名古屋城金鯱の実物大レプリカを展示して、当時の雰囲気を再現します。


古今珎物集覧ここんちんぶつしゅうらん 一曜斎国輝筆 明治5年(1872)

 

 

第2章 皇室と博物館(1886~1946)

明治19年(1886)、博物館は宮内省所管となり、3年後に「帝国博物館」、さらに11年後に「東京帝室博物館」と改称されます。国家の文化的象徴、さらには皇室の宝物を守る美の殿堂と位置付けられ、歴史・美術博物館としての性格を強めていきます。この帝室博物館の時代に、関東大震災による本館の損壊と復興、戦争による文化財の疎開という大きな出来事を経験すると共に、収蔵品や調査研究の充実が図られ、現在に続く博物館活動の基礎が築かれました。

重要文化財 三代目大谷鬼次さんだいめおおたにおにじ江戸兵衛えどべえ

東洲斎写楽筆 江戸時代・寛政6年(1794)
展示期間:2022年10月18日(火)~11月13日(日)

実業家松方幸次郎収集の浮世絵版画(松方コレクション)は、パリの宝石商アンリ・ヴェヴェールの一大コレクションを購入したもので、当館の浮世絵の中核をなしています。

 

 

天産部と「キリン剝製」里帰り

東京帝室博物館時代に天産(自然史)資料として展示されていた2頭のキリン剝製標本。実は明治40年(1907)にはじめて生きたまま日本にやってきたキリンです。
左がオスで名前は「ファンジ」、右がメスで「グレー」といい、上野動物園で人々の人気を集めました。
本展では、現存する「ファンジ」の剝製標本(国立科学博物館蔵)を約100年ぶりに里帰り展示します。


当時の天産(自然史)資料のキリン展示の様子。左が「ファンジ」。

 

 

第3章 新たな博物館へ(1947~2022)

終戦後の昭和22年(1947)、当館は国民の博物館として新たな一歩を踏み出しました。そして今日まで、組織の拡充と改編、施設の増改築を重ねつつ、変わることなく文化財の収集保存、展示公開、調査研究に取り組むと共に、最新技術の導入、新たな研究領域の開発、文化財活用の充実など、つねに社会や時代の変化に応じた博物館活動に挑戦しています。今この時も変わることなく変わり続ける新たな博物館、それが東京国立博物館なのです。

重要文化財 遮光器土偶しゃこうきどぐう

縄文時代・前1000~前400年 青森県つがる市木造亀ヶ岡出土

明治20年(1887)、学界にはじめて紹介されました。この土偶は縄文時代の人々の豊穣や子孫繁栄を願う儀礼や信仰を考える上で重要なものであると共に、当時の造形美を代表するものです。

重要文化财 伝源頼朝坐像でんみなもとのよりともざぞう

鎌倉時代・13~14世紀

鎌倉幕府を開いた初代将軍・源頼朝として伝わる肖像彫刻です。強ばった装束に身をつつんで正面を見すえる姿は、武人にふさわしい威厳をたたえています。

重要文化財 風神雷神図屛風ふうじんらいじんずびょうぶ

尾形光琳筆 江戸時代・18世紀
展示期間:2022年10月18日(火)~11月13日(日)

天空を疾走する風神と、雷鳴を轟かせる雷神が視線を交錯させる緻密に計算されたレイアウトです。光琳の斬新なデザイン感覚は、京都の人々にたいへんよろこばれました。

重要文化財 夏秋草図屛風なつあきくさずびょうぶ

酒井抱一筆 江戸時代・19世紀
展示期間:2022年11月15日(火)~12月11日(日)

もともと光琳の「風神雷神図」の裏に描かれた作品です。「雷神」の裏に夏草が夕立に打たれ、「風神」には風に吹かれる秋草を描いて、雨風を司る神々に呼応させています。

 

 

新収蔵の金剛力士立像を初お披露目

金剛力士は口を開いた阿形と口を閉じた吽形の一対からなる仏教の守護神で、寺院の入り口の門の左右に置かれることが一般的です。
この2体はかつて滋賀県の寺院に安置されていましたが、昭和9年(1934)の室戸台風で大破しました。
その後、近年の修理をへて、令和4年、新たに当館の所蔵品に加わり、本展ではじめて公開することになります。


金剛力士立像こんごうりきしりゅうぞう 平安時代・12世紀

 

 

開催概要

展示作品、会期、展示期間、開館日、入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、本ウェブサイトならびに展覧会公式サイト等でご確認ください。

会期 10月18日(火)~12月18日(日)
(注)最終日を12月11日(日)から12月18日(日)に延期しました。(2022年12月5日追記)
会場 東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間 9時30分~17時00分
(注)金曜・土曜日は20時00分まで開館(総合文化展は17時00分閉館)
(注)11月17日(木)~12月11日(日)は木曜・日曜・祝日も20時00分まで開館(ただし11月24日(木)を除く)
(注)11月20日(日)も20時00分まで開館(2022年11月16日追記)
(注)12月13日(火)~12月18日(日)は20時00分まで開館(2022年12月5日追記)
休館日 月曜日
(注)ただし12月5日(月)は本展のみ9時30分~17時00分まで臨時開館。総合文化展は休館。(2022年11月21日追記)
観覧料金

本展は事前予約制(日時指定)です。
オンライン、またはコンビニでの事前予約が必要となります。ご予約・ご購入の詳細は、展覧会公式サイトでお知らせします。
東京国立博物館正門チケット売り場での販売はございません。

予約開始日および時間枠について

一般2,000円
大学生1,200円
高校生900円

(注)中学生以下は無料。ただし事前予約が必要です。入館の際に学生証をご提示ください。
(注)障がい者とその介護者1名は無料。事前予約は不要です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。入館は閉館の30分前までとなります。
(注)特別展観覧料で、特別展ご観覧の当日に限り総合文化展もご覧いただけます。
(注)会期中、一部作品の展示替えを行います。
(注)2022年10月18日(火)~2023年12月30日(土)の間に期限切れとなる「特別展観覧券(友の会特典)」は、2023年12月31日(日)までご利用いただけます。(2022年11月16日追記)

交通 JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主催 東京国立博物館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
協賛 JR東日本、大伸社、大和ハウス工業、三井住友銀行、
横河電機、横河ブリッジホールディングス
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(3,000円)は、本館会場内、およびミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語)は600円でご利用いただけます。
お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://tohaku150th.jp/(展覧会公式サイトは公開を終了いたしました。)
展覧会公式Twitter @tohaku150th

 


令和4年度日本博主催・共催型プロジェクト

予約開始日および時間枠について

本展では、下記のスケジュールで「日時指定券」の予約を受け付けます。
(注)諸事情により、変更する可能性があります。

ご入場日 予約開始日時
10月18日(火)〜10月30日(日) 10月4日(火)午前10時から
11月1日(火)〜11月13日(日) 10月18日(火)午前10時から
11月15日(火)〜11月27日(日) 11月1日(火)午前10時から
11月29日(火)〜12月11日(日) 11月15日(火)午前10時から
12月13日(火)~12月15日(木) 12月7日(水)昼12時から
12月16日(金)~12月18日(日) 12月9日(金)昼12時から

2022年11月21日追記: 12月5日(月)の臨時開館日の「日時指定券」は、11月29日(火)12時から予約を受け付けます。なお、12月5日(月)は、本展のみ9時30分~17時まで開館します。総合文化展はご覧いただけません。

混雑緩和のため、1日を以下の入場時間枠に区切り、その時間枠内にご入場いただきます。各入場時間枠の人数には限りがあります。
(1)9時30分~10時30分 (2)10時30分~11時30分 (3)11時30分~12時30分 (4)12時30分~13時30分 (5)13時30分~14時30分 (6)14時30分~15時30分 (7)15時30分~16時30分 
金曜・土曜日は以下の入場時間枠も販売します。
(8)16時30分~17時30分 (9)17時30分~18時30分 (10)18時30分~19時30分
11月17日(木)より木曜・日曜・祝日も20時まで開館します(ただし11月24日(木)を除く)。
11月17日(木)、23日(水・祝)、27日(日)の追加の入場時間枠は11月12日(土)午前10時から販売します。

2022年11月16日追記: 11月20日(日)も20時まで開館します。追加の入場時間枠は11月18日(金)12時から販売します。

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」事前予約は公式サイト・チケット情報ページからお進みください。
ご利用の際は、【ご予約・ご購入にあたっての注意事項】を必ずお読みください。

 

 

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」開催時におけるセキュリティ強化について

昨今の社会情勢を鑑み、多数のご来館者が見込まれる特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」の開催期間中、当館では、館内のセキュリティ強化に取り組みます。
つきましては、正門プラザにおいて、当館衛士による手荷物検査を行わせていただく場合がございます。
お客様には大変ご不便をお掛けしますが、事件発生防止のための取組みですので、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

実施期間
2022年10月18日(火)~12月18日(日)
(注)会期延長に伴い、実施期間を変更しました。(2022年12月5日追記)

実施場所
正門プラザ

実施内容
大きなお荷物を持ち込まれる場合等に、ハンディ型金属探知機を使用して検査させていただき、金属反応があったお客様のみカバン等の中身を確認させていただきます。
なお、砲刀剣類、花火、爆竹、劇薬物、その他危険物、他のお客様に迷惑を及ぼすおそれのあるもの(著しい悪臭を放つ物、大音響を発する物等)は持ち込みできません。

 

ジュニアガイド

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」の鑑賞の手引きとして、ジュニアガイド(小学校高学年・中学生向け)を制作しました。 PDFをダウンロードし、プリントアウトして事前学習や見学の際にご活用ください。

(注)展示室でメモをとるときは、かならずえんぴつを使ってください。ボールペン、サインペンなどは使えません。

 

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」ジュニアガイドの表紙

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」ジュニアガイド (4.7MB)

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