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聖徳太子御忌日記念 特別公開 「国宝・天寿国繍帳と聖徳太子像」

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    法隆寺宝物館 第6室
    2006年3月14日(火) ~ 2006年4月9日(日)

    伝世品としては日本最古の刺繍である、奈良・中宮寺の名宝、天寿国繍帳の特別公開です。あわせて、法隆寺所蔵の聖徳太子像をはじめ、太子ゆかりの作品を法隆寺宝物館で公開いたします。

開催概要
会  期 2006年3月14日(火)~4月9日(日)
会  場 東京国立博物館 法隆寺宝物館第6室
開館時間 9:30~17:00
2006年3月31日(金)・4月7日(金)は20:00まで、4月中の土・日曜日は18:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日
観覧料金 平常展料金でご覧いただけます。
一般420(210)円、大学生130(70)円
*( )内は20名以上の団体料金
* 高校生以下と満65歳以上の方は無料。入館の際に、年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証など)をご提示ください
*障害者とその介護者1名は無料です。入館時に障害者手帳などをご提示ください。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、法隆寺、中宮寺
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
関連事業
連続講座
「聖徳太子の美術」
平成館 大講堂 2006年3月17日(金)~2006年3月19日(日) 受付終了
同時期開催
天台宗開宗1200年記念 特別展 「最澄と天台の国宝」
平成館 2006年3月28日(火)~5月7日(日)
天寿国繍帳について
国宝 天寿国繍帳(部分)
国宝 天寿国繍帳(部分)
飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺蔵
 伝世品としては最古の刺繍である天寿国繍帳は、飛鳥時代に制作された旧繍帳と、鎌倉時代にこれを模造した新繍帳の遺(のこ)りのよい部分を、江戸時代に貼り混ぜて1面の繍帳にしたものです。意外なことに、鮮やかな色彩のほうが旧繍帳なのです。この繍帳には亀の甲羅に4文字の刺繍銘があり、当初は100匹の亀が刺繍されていたとされ、その全文すなわち400文字が『上宮聖徳法王定説(じょうぐうしょうとくほうおうていせつ)』に記されています。それによると、推古30年(622)に聖徳太子が亡くなられ、妃の橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が、推古天皇に願い出て、太子が往生した天寿国の有様を刺繍によって表したものです。下絵を描いたのは渡来系の人物で、刺繍は宮中に仕えた采女(うねめ)達が行ないました。図様は撚(よ)りの強い糸を用いて輪郭線で縁取り、内部を緻密に繍(ぬ)い表す技法で、飛鳥時代の刺繍の特色をよく表しています。
飛鳥の兎
飛鳥時代の刺繍(兎)
飛鳥の亀
飛鳥時代の刺繍(亀)
鎌倉の亀
鎌倉時代の刺繍(亀)
亀の甲羅には4文字の刺繍銘がある。当初は100匹の亀、すなわち400文字が記されていた。色の鮮やかな方が飛鳥時代の刺繍、傷んでいるほうが鎌倉時代の刺繍。