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中国写真紀行―日本人が撮った100年前の風景―

中国写真紀行―日本人が撮った100年前の風景― / 平成館 企画展示室   2018年9月4日(火) ~ 2018年10月28日(日)

  
黄河渡場(部分) 早崎稉吉撮影 明治36年・光緒29年(1903)

19世紀の末に、欧米で東アジアや中央アジアへの関心が高まりを見せる中、我が国では明治26年(1893)に東京美術学校(とうきょうびじゅつがっこう、現・東京藝術大学)校長の岡倉天心(おかくらてんしん)が、早崎稉吉(はやさきこうきち)を伴い、5か月もの間、中国各地を調査しました。

東京帝室博物館(とうきょうていしつはくぶつかん、現・東京国立博物館)では、明治30年代から海外調査を行なうようになりますが、人を派遣することは容易ではなく、関係機関に海外へ出張する職員がいると、調査や研究を委嘱して資料を収集することがありました。

明治36年(1903)、博物館は陝西省三原大学堂(せんせいしょうさんげんだいがくどう)の教員として赴任することになった早崎稉吉に、主として龍門石窟(りゅうもんせっくつ)の資料収集を依頼しました。早崎が撮影した写真は、現地に行くことのできなかった当時の人々には、古文献では知りえない文化財や史跡をありのままに伝える資料として、驚きとともに受け入れられたことでしょう。そして現在の私たちには、すでに失われてしまった往事の姿を知りうる資料として、新鮮な感動を与えてくれるのです。

本特集では、早崎稉吉に加え、東京帝国大学(とうきょうていこくだいがく、現・東京大学)の塚本靖(つかもとやすし)と関野貞(せきのただし)が中国各地を踏査して撮影した写真をご紹介します。3人の足跡を追いながら、写真で辿る100年前の中国紀行をお楽しみください。

 

担当研究員の一言

現在の風景を撮影した写真パネルも展示します。併せてお楽しみください。/関紀子

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
黄河渡場 早崎稉吉撮影 明治36年・光緒29年(1903)(2018年9月30日まで展示)
禹門口 早崎稉吉撮影 明治38年・光緒31年(1905)(2018年10月2日から展示)
太室石闕(「支那写真帖」のうち) 塚本靖撮影 明治41年・光緒34年(1908)(2018年10月2日から展示)
天龍山石窟第十四窟菩薩半跏像 関野貞撮影 大正7年・中華民国7年(1918) 竹島卓一氏寄贈(2018年10月2日から展示)
※前期展示(9月4日(火)~9月30日(日))、後期展示(10月2日(火)~10月28日(日))