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いわきの考古学―貝塚と横穴墓―

  • 『金銅製馬鈴 福島県いわき市 中田横穴墓出土 古墳時代・6~7世紀 いわき市教育委員会蔵』の画像

    金銅製馬鈴 福島県いわき市 中田横穴墓出土 古墳時代・6~7世紀 いわき市教育委員会蔵

    平成館 考古展示室
    2017年9月26日(火) ~ 2017年12月25日(月)

    いわき市は福島県南東部に位置し、同県内では浜通り地方とも呼ばれる太平洋に面した地域です。

    縄文時代の太平洋沿岸には貝塚が数多く分布しますが、とくにいわき市は前期から晩期の貝塚が集中することでも知られます。後期や晩期にはシカの角で漁撈具や装身具を作り、晩期には寺脇型と呼ばれている釣針が発達しました。また、縄文時代の儀礼に用いられた岩偶や岩版などの石製品も、地域的な特徴をもつことで著名です。

    一方、古墳時代には山の斜面に掘りこんだ横穴墓が盛行した地域として知られ、墓内には金銅製馬具や幡金具といった豪華な副葬品が納められていました。また、いわき市周辺には装飾古墳が集中しており、とくに中田横穴墓は、豊かな彩色で地域を代表しています。

    本特集は、平成29年度考古相互貸借事業によるもので、いわき市考古資料館の所蔵品を中心に紹介します。
     

    担当研究員の一言

    縄文時代と古墳時代のいわきの魅力をよく表す出土品、ぜひご覧ください/品川欣也

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
深鉢形土器 福島県いわき市 大畑貝塚出土 縄文時代(中期)・前3000~前2000年 いわき市教育委員会蔵
鹿角製燕形銛頭 福島県いわき市 寺脇貝塚出土 縄文時代(晩期)・前1000~前400年 いわき市教育委員会蔵
鹿角製結合式釣針(寺脇型) 福島県いわき市 寺脇貝塚出土 縄文時代(晩期)・前1000~前400年 いわき市教育委員会蔵
人面付石製品 福島県いわき市遠野町上根本出土 縄文時代(後期)・前2000~前1000年 個人蔵
人面付岩版 福島県いわき市 薄磯貝塚出土 縄文時代(晩期)・前1000~前400年 いわき市教育委員会蔵
金銅製馬鈴 福島県いわき市 中田横穴墓出土 古墳時代・6~7世紀 いわき市教育委員会蔵
幡金具 福島県いわき市 八幡12号横穴出土 古墳時代・7世紀 いわき市教育委員会蔵
 

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<ギャラリートーク>   旅する縄文土器
平成館 考古展示室  2017年12月5日(火)   14:00 ~ 14:30   当日受付

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