平成館 企画展示室
2016年5月31日(火) ~ 2016年7月10日(日)
かけがえのない文化財を適切な環境で保管し、公開していくことは、博物館の大切な役目です。当館は国立博物館として、日本の文化を後世に伝えていくために、日本や東洋各地域のきわめて質の高い文化財を保有し、広く公開してきています。
しかし、日本の文化を体系的に展示し、かつ様々なテーマにおける鑑賞と理解を深めていくためには、現在の収蔵品だけでは決して充分とはいえません。そのため当館では、収蔵品の一層の充実を目指して、毎年、良質な文化財の収集を積極的に行なっております。
昨年度は、篤志家の方々からご寄贈をいただいたもの、購入したものを含めて、167件の文化財を新たに収集しました。いずれも日本や東洋の文化を探る上で見過ごすことのできない意義を持つものです。
先日、本館特別1室と特別2室でご寄贈いただいた中から70件を紹介させていただきました。そして今回、ここ平成館企画展示室では購入した作品より8件を展示いたします。これらの新収品を通じて、当館の事業の一端をご理解いただくとともに、かつての文化の息吹を伝える多様な品々の魅力をご鑑賞ください。