本館
2015年3月17日(火) ~ 2015年4月12日(日)
吉野山図屏風(部分) 渡辺始興筆 江戸時代・18世紀 個人蔵
本館
2015年3月17日(火) ~ 2015年4月12日(日)
国宝 花下遊楽図屏風(左隻)
狩野長信筆 江戸時代・17世紀
本館2室 3月17日(火)~4月12日(日)
左隻は花咲く海棠の木の下で八角堂に座り風流踊りを眺める貴公子たち、右隻では桜の木の下で音曲を楽しむ貴婦人たちが描かれています。毛氈を敷いて座る二人の貴婦人が描かれていた右隻中央の二扇は関東大震災によって失われてしまいました。
重要文化財 天狗草紙(東寺・醍醐寺巻)(部分)
鎌倉時代・13世紀
本館3室 2月24日(火)~4月5日(日)
僧侶たちの驕慢心(きょうまんしん)を目に見えない天狗にたとえて批判した絵巻です。この巻のクライマックスは醍醐寺の清瀧会(せいりょうえ、桜会)の場面。満開の桜のもと、美しい稚児たちの舞楽が描かれています。稚児たちには、これを見物する僧俗の熱のこもった視線が向けられています。
おいのさか図(部分)
鎌倉時代・14世紀
本館3室 2月24日(火)~4月5日(日)
この作品は、人の一生を山登りにたとえて描いた図です。下の方には小さな子どもが両親に見守られて縁側に座り、猫と遊んでいる幼少期の風景。続く庭には、子どもがだんだん成長していく様子、山を登っていくのは青年期から壮年期の姿。山道を彩る梅、桜、松が、人生の季節をあらわし、最後は緑の松のもと、年老いた姿が描かれています。
人の一生とはなんだろう。見る人ごとに、さまざまな思いをめぐらせる作品ではないでしょうか。
吉野山図屏風(左隻)
渡辺始興筆 江戸時代・18世紀 個人蔵
本館7室 3月10日(火)~4月19日(日)
狩野派および尾形光琳に学び、近衛家に仕えた京都の画家、渡辺始興の作品です。谷から尾根を埋め尽くす桜はまさに一目千本の絶景。古くからの桜の名所、吉野の春を描いた屏風です。
枝垂桜蒔絵棗
江戸時代・17世紀 広田松繁氏寄贈
本館8室 2月24日(火)~4月19日(日)
桃山時代から江戸時代初期にかけて、京都の無名の工人たちによって作られたいわゆる嵯峨棗(さがなつめ)を代表する作品。器表全体にモチーフを巧みに配し、文様が細部にとらわれることなくおおらかに表現されています。
桜に春草図
尾形乾山筆 江戸時代・18世紀 山本富子氏・山本賢二氏寄贈
本館8室 3月10日(火)~4月19日(日)
土筆や蒲公英などの草花があたたかくにぎやかな雰囲気をかもし出しています。書かれている和歌は室町幕府の第九代将軍・足利義尚に対して詠まれたものです。桜を将軍の権力にたとえた祝いの歌で「みるたびの けふにまさしと思ひこし 花は幾世のさかりなるらん」と書かれています。
振袖 紅縮緬地桜流水模様
江戸時代・19世紀 坂東三津江所用 高木キヨウ氏寄贈
本館9室 3月17日(火)~5月17日(日)
歌舞伎の演目『本朝二十四孝』に登場する八重垣姫役に使用されたと伝えられる振袖です。
舞台衣装として目立つように作られた、立体的な桜の刺繍が生み出す大胆な模様と鮮やかな色彩をお楽しみください。
振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様
江戸時代・18世紀
本館10室 3月17日(火)~5月17日(日)
腰から上には春、腰から下には秋の模様を友禅染で表し、四季両用を意識した模様になっています。腰から上下に模様が分かれるスタイルは、江戸時代中期から後期にかけて、帯の幅が次第に広くなり、さまざまな帯結びで女性がファッションを楽しむようになって生まれました。
名所江戸百景・隅田川水神の森真崎
歌川広重筆 江戸時代・安政3年(1856)
本館10室 3月17日(火)~4月12日(日)
隅田川の対岸、真崎と水神の森を望む風景が柔らかな色合いで描かれています。
吉野山蒔絵小箪笥
梶川作 江戸~明治時代・19世紀
本館12室 2月10日(火)~5月6日(水・休)
引出し4段と観音開きの収納部をもうけ、扉の内にはさらに引出し4段を納めています。器表には金銀高蒔絵(きんぎんたかまきえ)に金金貝(きんかなかい)、金切金(きんきりかね)などを交えて、流水に桜樹の文様を表わしています。引出しの把手(とって)および箪笥の提手(さげて)には桜の花枝を象った銀製の金具をつけ、桜の意匠で統一されています。
色絵桜樹図透鉢
仁阿弥道八作 「道八」銹絵銘 江戸時代・19世紀
本館13室 3月17日(火)~5月10日(日)
江戸後期の京焼の名工仁阿弥道八(にんなみどうはち)は、乾山(けんざん)焼に倣った作品も多く残し、この作品はその代表作のひとつ。鉢の内外に白泥と赤彩で満開の桜樹を表わし、巧みに配された透しとで、桜の空間を作り出しています。
朧月桜花
木島桜谷筆 昭和時代・20世紀 永井佳子氏寄贈
本館18室 3月17日(火)~4月19日(日)
桜谷は、京都市の商家に生まれた画家で、写実的な花鳥画で知られた今尾景年の門下の俊英として早くから注目されました。桜谷の作品は、江戸時代後期に京都で隆盛した円山四条派の流れをくんだ穏やかな画風を示しています。