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2014年日中韓国立博物館合同企画特別展「東アジアの華 陶磁名品展」

  • 『国宝 秋草文壺 渥美 平安時代・12世紀 神奈川県川崎市幸区南加瀬出土 東京・慶應義塾蔵(東京国立博物館寄託)』の画像

    国宝 秋草文壺 渥美 平安時代・12世紀 神奈川県川崎市幸区南加瀬出土 東京・慶應義塾蔵(東京国立博物館寄託)

    本館 特別5室
    2014年9月20日(土) ~ 2014年11月24日(月・休)

    本展覧会は、日本、中国、韓国の3ヵ国の国立博物館が合同で実施する初めての国際共同企画展です。
    中国は中国国家博物館、韓国は韓国国立中央博物館の所蔵品、日本からは東京国立博物館の所蔵・寄託品、文化庁の所蔵品と、各国15件ずつ、あわせて45件が出品されます。各館の陶磁器コレクションの特徴をふまえて厳選された名品が一堂に会します。

    展覧会のみどころ

    開催概要

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1089ブログ「東アジアの華 陶磁名品展」 展覧会の見どころなどを紹介しています。

東京国立博物館 資料館 特別展「東アジアの華 陶磁名品展」関連図書コーナー設置

展覧会のみどころ

 

 

日本 ─名品でたどる日本陶磁の歴史─

 

国宝 秋草文壷
国宝 秋草文壺(あきくさもんつぼ)
渥美 平安時代・12世紀 神奈川県川崎市幸区南加瀬出土
東京・慶應義塾蔵(東京国立博物館寄託)

渥美窯は、平安時代後期に現在の愛知県渥美半島に成立しました。線彫りで秋草やとんぼが伸びやかに描かれ、和の風情を漂わせています。壺の肩を流れる釉のおおらかさも本作の見どころです。

 

 

 

 

織部扇形蓋物

 

 

 

 

織部扇形蓋物(おりべおうぎがたふたもの)
美濃 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

織部焼は、安土桃山時代に美濃窯で焼かれたやきものの一つ。歪みを取り入れた器形や抽象的な装飾など自由で創意的な造形美を数多く生み出し、日本のやきものの歴史に革命をもたらしました。

 

 

色絵柴垣図大皿
色絵柴垣図大皿(いろえしばがきずおおざら)
鍋島 江戸時代・17~18世紀 東京国立博物館蔵

鍋島藩(佐賀県)の藩窯では将軍家や大名家への献上品として、高級な磁器が焼かれ、徹底したデザイン管理のもと、従前にはない文様、図柄が追求されました。本作では、染付と赤・緑・黄の上絵付で柴垣が描かれ、特に精緻な筆遣いが注目されます。

 

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中国 ─唐時代の出土品、唐三彩を中心に─

 

緑釉女子俑
3級文物 緑釉女子俑(りょくゆうじょしよう)
唐時代・開元11年(723)葬 陝西省西安市鮮于庭誨墓出土 中国国家博物館蔵

両手を前で組み立つ女性の陶俑。白い胎土で成形され顔と一部を除いて緑釉がかけられています。脛までの上衣の下にズボンを穿いた男装の姿です。騎馬民族の衣装を身につけることが、当時上流階級の女性の間で流行しました。

 

 

 

2級文物 青磁碗
 
2級文物 青磁碗(せいじわん)
越窯 唐時代・9世紀 陝西省法門寺地宮出土 中国国家博物館蔵

法門寺塔地宮から見つかった献納宝物のうちのひとつです。唐の皇帝・貴族が手にしたと伝わる越窯「秘色」青磁の実態は、長年、謎に包まれていましたが、法門寺出土品により、その存在が確証された貴重な作品です。
 

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韓国 ─充実の高麗青磁コレクション─

 

国宝 青磁亀形水注
国宝96号 青磁亀形水注(せいじかめがたすいちゅう)
高麗時代・12世紀 黄海北道開城付近出土 韓国国立中央博物館蔵

蓮台に座した亀の姿をした水注で、顔と首は龍の頭で表わされています。亀の鱗、額の角、足の爪など細やかに形成され、捻られた把手には黒点の象嵌も施されています。高麗青磁全盛期を代表する優品です。

 

 

 

鉄砂龍文壺
鉄砂龍文壺(てっしゃりゅうもんつぼ)
朝鮮王朝時代・17世紀 韓国国立中央博物館蔵

鉄砂は、白土の上に鉄分を多く含んだ顔料で文様を表す技法で、17世紀に隆盛しました。
本作では器面全面に、鉄砂の濃淡をうまく使い分けながら龍と雲を一気に描きあげています。ユーモラスで洒脱さに満ちています。

 

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開催概要

会  期 2014年9月20日(土) ~ 2014年11月24日(月・休)
会  場 東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日および、10月4日(土)、5日(日)、11月1日(土)、2日(日)は20:00まで、10月10日(金)、11日(土)は22:00まで、土・日、祝休日は18:00まで開館)
休館日 月曜日
(ただし10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)は開館、10月14日(火)、11月4日(火)は休館)
観覧料金 一般620円(520円)、大学生410円(310円)   総合文化展観覧料でご覧いただけます。
( )内は20名以上の団体料金
障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料です。入館の際、年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。
総合文化展「博物館でアジアの旅」(2014年9月30日(火)~10月13日(月・祝))も、ご覧いただけます。ただし、「日本国宝展」(2014年10月15日(水)~12月7日(日)、平成館)は別途観覧料が必要です。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、中国国家博物館、韓国国立中央博物館
カタログ 展覧会カタログ(2000円)、は、本館1階および東洋館1階、正門プラザのミュージアムショップにて販売しています。
お問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

関連事業

東洋館   2014年9月20日(土) ~ 2014年10月13日(月・祝)   9:30 ~ 17:00(10月3日・4日・5日は20:00、10月10日・11日は22:00、10月12日・13日は18:00)  
平成館 大講堂  2014年9月27日(土)   13:30~15:30 *開場は13:00を予定   当日受付