本館 11室・14室
2014年6月10日(火) ~ 2014年8月31日(日)
日本には6世紀の中ごろに仏教が伝わり、以降、その後、仏の姿を表した「仏像」が数多く造られてきました。
この展示では、本館11室と14室の2部屋で、主に鎌倉時代(1192~1333)に造られた仏像をご覧いただきます。
鎌倉時代の仏像はそれまでの仏像と異なり、まるで生きているようなリアルな表現が特徴です。
木彫像の目の部分をくりぬき、裏側(頭の内側)から水晶をあて、潤いのある目を表現しようとする玉眼という技法や、今にも動き出しそうな体つきやポーズも仏像をリアルで魅力的なものにしているのでしょう。
顔の表情、姿勢、彩色、雰囲気などに注目し、ひとつの作品をじっくり見たり、隣の作品と比べたり、自分自身の眼で鑑賞してみてください。
また、仏像を造ったのがどんなひとだったのか、いったい何をしているところを表した仏像なのかなどを想像すると、これまでとは違った見方ができるかもしれません。
皆様の眼と心で仏像の魅力を見つけてください。
担当研究員の一言
願いを込めて造られた仏像、実は「きれいでかっこいい!」と人気です。この夏は、仏像の魅力探しを楽しんでみませんか?/川岸瀬里