本館 特別1室・特別2室
2012年9月15日(土) ~ 2012年9月30日(日)
140年の歴史を経た東京国立博物館のコレクションには、各時代の心ある方々からの寄贈品が多数含まれています。古くは明治5年(1872)の湯島聖堂博覧会に寄贈された資料から、つい昨年に寄贈された作品まで、現在当館でごらんいただける作品のかなりの部分が寄贈品であると言っても過言ではありません。寄贈者も旧公家や旧大名家の当主から市井の人物、さらに外国人や外国の政府にも及んでいます。当館では、本館1階20室に「寄贈者顕彰室」を設け、すべての寄贈者のお名前を掲げて顕彰しています。
今回、140周年記念展示の一環として、これら寄贈品の中から国宝・重要文化財の指定を受けた優品を一堂に選りすぐって公開し、多くの方々の当館へのご厚意に感謝申し上げるとともに、博物館の活動の中で寄贈品が大きな役割を果たしている事実を、あらためてご紹介させていただきます。秋の一時、長く国民の皆さんの支えによって充実してきた当館コレクションの粋をお楽しみいただければ幸いです。