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写された書 ―伝統から創造へ―

  • 『国宝 秋萩帖 伝小野道風筆 平安時代・11~12世紀』の画像

    国宝 秋萩帖 伝小野道風筆 平安時代・11~12世紀

    本館 特別1室
    2012年5月22日(火) ~ 2012年6月24日(日)

    古くより、書は繰り返し写されてきました。それは、経典、典籍や文学の普及のため、自身の書の修練のため、文化財保護のためなど、さまざまな目的がありました。書にとって、写すことは基本の作業です。写すことで、その書と真剣に向き合い、記憶に焼き付けることができます。書を写すことによって、あらたな創造が行われてきました。

    書を写す手段はいろいろあります。臨書(りんしょ)、双鉤塡墨(そうこうてんぼく)、拓本(たくほん)などで写した書を、江戸時代には板本にして広く紹介しました。こうして写された書の中には、原本の失われているものも多く、模写自体が貴重となっています。今回は、さまざまな手段で写された書を、古いものから近代のものまでご紹介します。書と向き合ってきた人々の軌跡をお楽しみください。

     

    担当研究員の一言

    たくさんの人々が書を写してきました。その一端を御覧ください。/恵美千鶴子

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
国宝 秋萩帖 伝小野道風筆 平安時代・11~12世紀
重要文化財 壬申検査社寺宝物図集 第五 町田久成・内田正雄・蜷川式胤等調成 明治5年(1872)調成

関連事業

<ギャラリートーク>   写された書―伝統から創造へ
本館 20室  2012年5月29日(火)   14:00 ~ 14:30   当日受付