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「手塚治虫のブッダ展」ジュニアガイド

特別展「手塚治虫のブッダ展」(2011年4月26日(火)~2011年6月26日(日))の鑑賞の手引きとして、ジュニアガイドを制作しました。
PDF(3枚)をダウンロードし、プリントアウトして事前学習や見学の際にご活用ください。
また、通常のスクールプログラムのほか、特別展「手塚治虫のブッダ展」の見所や楽しむポイントを紹介するガイダンスも行います。事前予約制ですので、教育普及室までお問合せください。(電話:03-3822-1111(代表))

 

 

 

1枚目(A4)(PDF, 2.2MB)

ブッダって誰のこと?いつ、どこにいたの?
そんな疑問にお答えします。

 

2枚目(A3)(PDF, 1.7MB)

ブッダの生涯のものがたり“仏伝(ぶつでん)”のさまざまな場面は、
国や時代を越えて彫刻や絵に表されてきました。
展示室の作品で、ブッダのものがたりをたどってみよう!

 

 

3枚目(A4)(PDF, 2.2MB)

じつはブッダのものがたり“仏伝”をそのまま漫画にしたのではないんだ。
どんなところが違うの?
それはなぜ?
手塚治虫の漫画『ブッダ』のひみつにせまろう。

 

1枚目はA4、2枚目はA3、3枚目はA4と原稿サイズが違うのでプリントアウトの際、設定にご注意ください。
展示室でジュニアガイドにメモなどを書き込むときは、かならずえんぴつを使ってください。ボールペン、サインペンなどは使えません。

 

学校団体のための特別展「手塚治虫のブッダ展」のガイダンスについて

この展覧会では、“釈迦”“釈尊”等と呼ばれる仏教の開祖・ブッダの生涯を、重要文化財を含むガンダーラや日本の美しい仏像と、手塚治虫の直筆原画によってたどります。
「ブッダの造形」はもちろん、「仏教開祖・成立について」「崇拝対象として描くとき、漫画として描くときの表現の違い」「手塚治虫の世界観」など、さまざまな切り口でお楽しみいただける展覧会となりました。
親しみやすい漫画を入り口に、日本の美術とは切り離せない仏教について知る、またとない機会となるのではないでしょうか。
ガイダンスでは、児童生徒の皆様のご来館の目的に合わせた切り口で、ジュニアガイドや画像を使いながら展覧会を楽しむポイントを30分程度お話します。ガイダンスは事前予約制ですので、教育普及室までお問合せください。(電話:03-3822-1111(代表))

 

特別展「手塚治虫のブッダ展」を楽しむポイント

ポイント(1) おなじひとがモデルなのに全然違う!

時代が違うから?国が違うから?着ているものの違い?
作品の大きさも違う。金属でできたもの、木でできたもの、石でできたもの・・・
いろいろあるね。

たくさんの作品があるけど、ここでは3躯をくらべてみよう
左から、カンボジアのブッダ、パキスタンのブッダ、日本のブッダ。
この3躯を観ても、全然違うね。
顔や髪形が全然違う。その国の人に似ているのかな?
姿勢も違うね。立っていたり、座っていたり・・・

東博にはほかにも仏像がたくさん。
日本の仏像は本館1階11室へ。
法隆寺宝物館では、日本に仏教が伝わった頃の金属でできた仏像がみられます。
そして、アジアの仏像は表慶館で。
見れば見るほど、おもしろい発見があるはずです。

 
仏坐像 カンボジア・アンコールトム アンコール紀 12世紀 東京国立博物館蔵

 


仏立像 パキスタン・ペシャーワル周辺 クシャーン朝 2~3世紀 東京国立博物館蔵

 


重要文化財 釈迦仏倚像 飛鳥時代・7世紀 東京・深大寺所蔵
 

 

ポイント(2) “仏像”と“漫画”をくらべてみよう!

仏像と漫画がいっしょに並ぶ、貴重な機会を楽しもう!
“誕生”の場面は、仏像と漫画ではずいぶん違うね。

 
手塚治虫漫画全集ブッダ 2巻 表紙絵
(c)手塚プロダクション
  重要文化財 誕生仏立像
鎌倉時代 13世紀 京都・大報恩寺蔵

 

手塚治虫の漫画『ブッダ』表紙絵の背景のもよう。
なんだか雰囲気が、「浮彫(うきぼり)」に似ているかも・・・
手塚治虫は漫画を描くとき、仏伝の本を読むだけでなく、いろんな作品をみたり、勉強をしたりしていたのかもしれないね。

 
 
 
 
手塚治虫漫画全集ブッダ 3巻
表紙絵 (c)手塚プロダクション
手塚治虫漫画全集ブッダ 12巻
表紙絵 (c)手塚プロダクション
仏伝図「摩耶夫人の里帰り」 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝 2~3世紀 東京国立博物館蔵
 

 

ポイント(3) “漫画”もいろいろ!

カラーの漫画もあるし、白黒の作品もある。
直筆の表紙もあれば、印刷された漫画雑誌の1ページも。
せりふの文字は貼ってあるのかな?その下に鉛筆でかいた文字がみえる!
それぞれの味わいは、手塚治虫の工夫そのもの。
いつもと違う“漫画”との出会いを体験してください。