重要文化財 遠賀団印
福岡県太宰府市観世音寺出土 奈良時代・8世紀
平成館 考古展示室
2025年9月9日(火) ~ 2026年2月1日(日)
律令国家の幕開けとともに、日本では文字の使用がより一般的となりました。紙や墨は飛鳥時代に大陸から日本に伝わったとされ、正倉院には702(大宝2)年の美濃国などの戸籍が残されています。ただし紙や木簡、筆や墨などは地中に残りにくいため、遺跡から発見されることは珍しく大変貴重です。
律令国家が人民を管理する上で大切な戸籍や税の記録などは、都や地方の役人が中心に担っていたと考えられています。
また、こうした書面には公印である国印などが押捺されています。その一方で、軍団印、倉印(政庁などの倉庫を管理するための印)、寺印、私印などの印も各地で作られていたことが発掘された資料によって分かってきました。
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
重文 | 御笠団印 | 1個 | 福岡県太宰府市国分出土 | 奈良時代・8世紀 | J-34475 | ||
おすすめ | 重文 | 遠賀団印 | 1個 | 福岡県太宰府市観世音寺出土 | 奈良時代・8世紀 | J-34806 | |
重文 | 萪□私印 | 1個 | 栃木県那珂川町 那須郡衙跡出土 | 平安時代・9世紀 | J-34819 | ||
矢作□印 | 1個 | 埼玉県行田市埼玉出土 | 平安時代・9世紀 | J-37000 | |||
おすすめ | 重文 | 鶏足寺印 | 1個 | 出土地不詳 | 平安時代・9~10世紀 | 栃木・鶏足寺蔵 | |
おすすめ | 木簡(模造) | 2枚 | 原品:奈良市 平城京跡出土 | 平成時代・20世紀、原品:奈良時代・8世紀 | 奈良文化財研究所蔵 | ||
円面硯 | 1個 | 奈良市 平城京跡出土 | 奈良時代・8世紀 | 奈良文化財研究所蔵 | |||
水滴 | 1口 | 奈良市 平城京跡出土 | 奈良時代・8世紀 | 奈良文化財研究所蔵 | |||
おすすめ | 石帯 | 3個 | 奈良市 平城京跡出土 | 奈良時代・8世紀 | 奈良・奈良文化財研究所蔵 |