書画の展開―安土桃山～江戸
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桜下美人図（部分）
長沢芦雪筆 江戸時代・18世紀本館 8室
2024年2月20日（火） ～ 2024年4月7日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は、桜や春を主題とした作品や、王羲之にまつわる逸話 蘭亭曲水を絵画化した作品をご紹介します。あわせて抱一の「扇面雑画」を公開します。書跡は春や桜に関わる書を展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 牡丹小禽・蓮雀図 | 2幅 | 清原雪信筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1285 | |||
| 桜花図 | 1幅 | 円山応挙筆 | 江戸時代・安永5年(1776) | A-1378 | 「博物館でお花見を」 | ||
| おすすめ | 桜下美人図 | 1幅 | 長沢芦雪筆 | 江戸時代・18世紀 | A-12437 | 「博物館でお花見を」 | |
| 桜図 | 1幅 | 広瀬花隠筆 | 江戸時代・19世紀 | A-1187 | 「博物館でお花見を」 | ||
| 草花図 | 2幅 | 板谷桂舟〈弘延〉他筆 | 江戸時代・19世紀 | A-88 | |||
| 梅鴛鴦・若松春草図 | 2幅 | 田中抱二筆 | 江戸時代・19世紀 | A-926 | |||
| 蘭亭曲水図屏風 | 6曲1双 | 与謝蕪村筆 | 江戸時代・明和3年(1766) | A-1132 | |||
| 武陵桃源図 | 1幅 | 鈴木鵞湖筆 | 江戸時代・19世紀 | A-995 | |||
| 重美 | 蘭亭曲水図巻 | 1巻 | 中山高陽筆 | 江戸時代・安永7年(1778) | 個人蔵 | ||
| おすすめ | 扇面雑画 桜 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-2 | 「博物館でお花見を」 | |
| 扇面雑画 蕨と蒲公英 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-6 | |||
| 扇面雑画 結び椎茸 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-34 | |||
| 扇面雑画 豆と藁苞 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-35 | |||
| 折手本蘭亭詩並後序 | 1帖 | 市河米庵筆 | 江戸時代・嘉永2年(1849) | 加藤栄一氏寄贈 B-3353-1 | |||
| 三十六歌仙帖 | 1帖 | 松花堂昭乗筆 | 江戸時代・17世紀 | B-1341 | |||
| 文語屏風 | 6曲1双 | 細井広沢筆 | 江戸時代・享保12年(1727) | B-2557 | |||
| 重美 | 詠草 | 1幅 | 舟橋秀賢筆 | 江戸時代・慶長13年(1608) | 個人蔵 | ||
| 短冊 | 1幅 | 今出川晴季筆 | 江戸時代・17世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 B-2826 | |||
| 和歌懐紙 | 1幅 | 道寛法親王筆 | 江戸時代・17世紀 | 太田松子氏寄贈 B-2882 | |||
| 重美 | 和歌懐紙「詠早春風」 | 1幅 | 霊元天皇筆 | 江戸時代・17～18世紀 | 個人蔵 | ||
| 色紙 | 1幅 | 本居宣長筆 | 江戸時代・18世紀 | 弘埜ひで氏寄贈 B-2910 | |||
| 感懐詩 | 1幅 | 佐久間象山筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| 詩懐紙 | 1幅 | 林羅山筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 額字「春草廬」 | 1幅 | 尊賞入道親王筆 | 江戸時代・18世紀 | B-3357 | |||
| おすすめ | 一行書「花開万国春」 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3405 |