書画の展開―安土桃山～江戸
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鰻図（部分）
林十江筆 江戸時代・19世紀本館 8室
2023年5月30日（火） ～ 2023年7月17日（月・祝）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は中国絵画に強い憧れを抱いていた文人画家たち（池大雅、浦上玉堂、田能村竹田等）による作品を展示します。書跡は文人による書を展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 春山欲雨図 | 1幅 | 浦上玉堂筆 | 江戸時代・19世紀 | A-12291 | |||
| 風雨渡舟図 | 1幅 | 田能村竹田筆 | 江戸時代・文政12年(1829) | A-12312 | |||
| 山水図 | 1幅 | 鉄翁祖門筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| 山水図 | 1幅 | 貫名海屋筆 | 江戸時代・弘化4年(1847) | A-11681 | |||
| 秋涛奇観図 | 1幅 | 春木南湖筆 | 江戸時代・文政9年(1826) | 個人蔵 | |||
| 前後赤壁図 | 2幅 | 春木南溟筆 | 江戸時代・慶応4年(1868) | A-1128 | |||
| 鰻図 | 1幅 | 林十江筆 | 江戸時代・19世紀 | A-12100 | |||
| 五客図 | 1幅 | 小田海僊筆 | 江戸時代・文化14年(1817) | 内藤堯宝氏寄贈 A-11707 | |||
| 十友双雀図 | 1幅 | 渡辺崋山筆 | 江戸時代・文政9年(1826) | 個人蔵 | |||
| 花鳥図 | 3幅 | 山本梅逸筆 | 江戸時代・19世紀 | A-1232 | |||
| 蓮鷺図 | 1幅 | 高橋草坪筆 | 江戸時代・天保2年(1831) | A-11143 | |||
| 酔李白図 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 A-11847 | |||
| 熊野勝景図巻 | 1巻 | 祇園南海筆 | 江戸時代・18世紀 | A-10408 | |||
| おすすめ | 耶馬溪図巻 | 1巻 | 木下逸雲筆 | 江戸時代・安政2年(1855) | A-12081 | ||
| 詩書巻 | 1巻 | 田能村竹田筆 | 江戸時代・天保4年(1833) | 個人蔵 | |||
| 酔蓮居墨竹詩巻 | 1巻 | 益田鶴楼他筆 | 江戸時代・17～18世紀 | B-1073 | |||
| おすすめ | 詩書屏風 | 6曲1双 | 貫名菘翁筆 | 江戸時代・安政4年(1857) | B-2855 | ||
| 七言絶句「夢魂逐蝶云々」 | 1幅 | 祇園南海筆 | 江戸時代・18世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3402 | |||
| 草書七絶少年行 | 1幅 | 服部南郭筆 | 江戸時代・18世紀 | B-1008 | |||
| 越君瑞五十初度寿詞 | 1幅 | 本多猗蘭筆 | 江戸時代・元文元年(1736) | B-22 | |||
| 書状 | 1幅 | 春木南溟筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1374-7 | |||
| 書状 | 1幅 | 椿椿山筆 | 江戸時代・19世紀 | B-18 | |||
| 書状 | 1幅 | 木下逸雲筆 | 江戸時代・元治2年(1865) | B-1374-10 | |||
| 篆書三種 | 3幅 | 池永道雲筆 | 江戸時代・享保8年(1723) | 今泉雄作氏寄贈 B-1154 | |||
| 和歌懐紙 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 個人蔵 |