書画の展開―安土桃山～江戸
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西湖十景（部分）
細井広沢筆 江戸時代・享保5年(1720)本館 8室
2023年4月11日（火） ～ 2023年5月28日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は各流派における花鳥・動物画を展示し、近世絵画における多彩な表現をお楽しみいただきます。書跡は江戸時代中期～後期の能書の書を展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 浪に鵜図 | 1幅 | 熊斐筆 | 江戸時代・18世紀 | A-10077 | |||
| 花鳥図 | 1幅 | 宋紫山筆 | 江戸時代・寛政6年(1794) | 個人蔵 | |||
| 芭蕉孤鶴図 | 1幅 | 黒川亀玉筆 | 江戸時代・18世紀 | A-866 | |||
| 松梅孤鶴図 | 1幅 | 伊藤若冲筆 | 江戸時代・18世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 A-11851 | |||
| 雪中老松図 | 1幅 | 円山応挙筆 | 江戸時代・明和2年(1765) | A-1148 | |||
| 戴勝勧耕図 | 1幅 | 呉春筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 A-11828 | |||
| 合歓木雀図 | 1幅 | 松村景文筆 | 江戸時代・19世紀 | A-946 | |||
| 花鳥図 | 1幅 | 岸駒筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| 孔雀図 | 1幅 | 岡本豊彦筆 | 江戸時代・19世紀 | A-916 | |||
| おすすめ | 重美 | 秋山遊猿図 | 2幅 | 森狙仙筆 | 江戸時代・19世紀 | A-11725 | |
| 游鯉図 | 1幅 | 中島来章筆 | 江戸時代・19世紀 | A-1072 | |||
| 写生帖（丁帖） | 1帖 | 円山応挙筆 | 江戸時代・18世紀 | A-168-4 | |||
| 鳥類写生図巻 | 1巻 | 岡本秋暉筆 | 江戸時代・19世紀 | 岡本隆光氏寄贈 A-12382 | |||
| 新撰朗詠集 | 1冊 | 近衞家凞筆 | 江戸時代・18世紀 | B-33 | |||
| おすすめ | 西湖十景 | 1巻 | 細井広沢筆 | 江戸時代・享保5年(1720) | B-1022 | ||
| 蘇詩帖 | 1帖 | 頼山陽筆 | 江戸時代・19世紀 | B-28 | |||
| 詩歌屏風 | 6曲1双 | 良寛筆 | 江戸時代・19世紀 | B-2527 | |||
| 書状 | 1幅 | 本居宣長筆 | 江戸時代・18世紀 | 馬田通氏・豊島幸氏寄贈 B-3187 | |||
| 一行書「禮聞来學」 | 1幅 | 松平定信筆 | 江戸時代・18～19世紀 | B-3191 | |||
| 狂歌 | 1幅 | 大田南畝筆 | 江戸時代・19世紀 | 鈴木道太郎氏寄贈 B-3170-3 | |||
| 七言絶句 | 1幅 | 田能村竹田筆 | 江戸時代・天保6年(1835) | B-2854 | |||
| 七言絶句 | 1幅 | 貫名菘翁筆 | 江戸時代・19世紀 | B-2473 | |||
| 赤壁賦 | 1幅 | 巻菱湖筆 | 江戸時代・天保10年(1839) | 竹田悦堂氏寄贈 B-3329 | |||
| 題画龍五言絶句 | 1幅 | 佐藤一斎筆 | 江戸時代・安政3年(1856) | 河田燕氏寄贈 B-3136 | |||
| 法語 | 2幅 | 豪潮寛海筆 | 江戸時代・19世紀 | 永松譲一氏寄贈 B-3055 | |||
| 一行書「老子云天長地久」 | 1幅 | 慈雲筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 髙木聖雨氏寄贈 B-3556 |