書画の展開―安土桃山～江戸
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桜花図（部分）
広瀬花隠筆 江戸時代・19世紀本館 8室
2023年2月21日（火） ～ 2023年4月9日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は桜の時期に合わせ、様々な流派が描く桜や春を主題とした作品を中心に展示します。書跡も春の季節に合わせた書を中心に紹介します。あわせて江戸時代の俳人の書も展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 唐美人図 | 1幅 | 狩野常信筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1104 | |||
| 勿来関図 | 1幅 | 狩野〈伊川院〉栄信筆 | 江戸時代・19世紀 | A-131 | |||
| 桜花軍鶏図 | 1幅 | 宋紫石筆 | 江戸時代・18世紀 | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 桜花図 | 2幅 | 広瀬花隠筆 | 江戸時代・19世紀 | A-10178 | ||
| 花鳥図 | 2幅 | 張月樵筆 | 江戸時代・19世紀 | A-1063 | |||
| 武陵桃源図 | 1幅 | 渡辺玄対筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1028 | |||
| 桃源仙境図屏風 | 6曲1双 | 福田半香筆 | 江戸時代・安政2年(1855) | A-12448 | |||
| 春草図 | 1幅 | 村越其栄筆 | 江戸時代・19世紀 | A-944 | |||
| 草花写生図巻 春 | 1巻 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・17世紀 | A-216-1 | |||
| 扇面雑画 桃 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-3 | |||
| 扇面雑画 早蕨 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-5 | |||
| 扇面雑画 菜の花に蝶 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-7 | |||
| 扇面雑画 桜草 | 1枚 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | A-1155-8 | |||
| 和漢朗詠抄 | 1巻 | 尊朝法親王筆 | 安土桃山時代・16世紀 | B-2890 | |||
| 調度手本（今川了俊教訓） | 1巻 | 八条宮智仁親王筆 | 安土桃山時代・慶長3年(1598) | B-2865-5 | |||
| 草稿 | 1巻 | 佐久間象山筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1838 | |||
| 色紙三十六歌仙図屏風 | 6曲1双 | 近衛信尹、松花堂昭乗他筆 | 江戸時代・17世紀 | 原六郎旧蔵品 B-3478 | |||
| 蓮下絵和歌巻断簡 | 1幅 | 本阿弥光悦筆 | 江戸時代・17世紀 | 松永安左エ門氏寄贈 B-2433 | |||
| おすすめ | 重美 | 和歌懐紙「初春鶯」 | 1幅 | 霊元天皇筆 | 江戸時代・17～18世紀 | 個人蔵 | |
| 一行書「花飛樵路香」 | 1幅 | 龍公美筆 | 江戸時代・18世紀 | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 一行書「花開万国春」 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3405 | ||
| 唐詩五言絶句「春曉」 | 1幅 | 円山応挙筆 | 江戸時代・18世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 B-2995 | |||
| 桜図画賛 | 1幅 | 加藤千蔭筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 牧英三郎氏寄贈 B-3522 | |||
| 桜賦 | 1幅 | 佐久間象山筆 | 江戸時代・19世紀 | 会津秀雄氏寄贈 B-2981 | |||
| 短冊 | 1幅 | 松尾芭蕉筆 | 江戸時代・17世紀 | 弘埜ひで氏寄贈 B-2909 | |||
| 書状 | 1幅 | 与謝蕪村筆 | 江戸時代・18世紀 | 個人蔵 | |||
| 句稿 ｢評判の八重山ざくら云々｣ | 1幅 | 小林一茶筆 | 江戸時代・19世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3413 |