書画の展開―安土桃山～江戸
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重要文化財 兎道朝暾図
青木木米筆
江戸時代・文政7年(1824)本館 8室
2022年8月9日（火） ～ 2022年9月19日（月・祝）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。
今回、絵画は中国絵画に強い憧れを抱いていた文人画家たち（浦上玉堂、田能村竹田、青木木米等）による作品を展示します。同じく書跡においても文人の書を紹介します。京都で交流のあった文人（頼家・篠崎小竹・浦上家等）や江戸で交流のあった文人（亀田鵬斎、酒井抱一、谷文晁等）の作品を中心に展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 那智濺瀑図 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | A-11521 | |||
| 重文 | 山中結廬図 | 1幅 | 浦上玉堂筆 | 江戸時代・寛政4年(1792) | A-12356 | ||
| おすすめ | 重文 | 兎道朝暾図 | 1幅 | 青木木米筆 | 江戸時代・文政7年(1824) | A-11191 | |
| 重文 | 松巒古寺図 | 1幅 | 田能村竹田筆 | 江戸時代・天保3年(1832)頃 | A-12098 | ||
| 松渓清暑図 | 1幅 | 野呂介石筆 | 江戸時代・文政6年(1823) | A-12313 | |||
| 倣董源山水図 | 1幅 | 山本梅逸筆 | 江戸時代・弘化元年(1844) | A-12447 | |||
| 山水図 | 1幅 | 高久靄厓筆 | 江戸時代・19世紀 | A-767 | |||
| 青緑山水図 | 1幅 | 長谷川嵐渓筆 | 江戸時代・文久2年(1862) | 個人蔵 | |||
| 雑花果蓏図 | 1幅 | 椿椿山筆 | 江戸時代・嘉永5年(1852) | A-1139 | |||
| 雑花果蓏図 | 1幅 | 浅野梅堂筆 | 江戸時代・万延元年(1860) | 木村浩吉氏寄贈 A-1193 | |||
| 帰漁図 | 1幅 | 渡辺崋山筆 | 江戸時代・19世紀 | 弘埜ひで氏寄贈 A-11748 | |||
| 重文 | 公余探勝図巻 上巻 | 1巻 | 谷文晁筆 | 江戸時代・寛政5年(1793) | A-11192-1 | ||
| 青山白雲図巻 | 1巻 | 田能村竹田筆 | 江戸時代・文政10年(1827) | A-11661 | |||
| 書巻 | 1巻 | 田能村竹田筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 相見香雨氏寄贈 B-2754 | |||
| 書巻 | 1巻 | 良寛筆 | 江戸時代・19世紀 | 竹内静子氏寄贈 B-2956 | |||
| 詩書屏風 | 6曲1双 | 篠崎小竹筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| 五言絶句 | 1幅 | 頼春水筆 | 江戸時代・18～19世紀 | B-1396-1 | |||
| 七言絶句 | 1幅 | 頼杏坪筆 | 江戸時代・18～19世紀 | B-1396-3 | |||
| おすすめ | 七言絶句 | 1幅 | 頼山陽筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1396-4 | ||
| 七言絶句 | 1幅 | 頼聿庵筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1396-5 | |||
| 七言絶句 | 1幅 | 頼支峯筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1396-6 | |||
| 七言絶句 | 1幅 | 頼鴨厓筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1396-2 | |||
| 七言絶句 | 1幅 | 浦上玉堂筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 水島篤子氏寄贈 B-2932 | |||
| おすすめ | 七言絶句並偈 | 1幅 | 亀田鵬斎筆 | 江戸時代・19世紀 | B-2472 | ||
| 書状 | 1幅 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | B-1374-13 | |||
| 書状 | 1幅 | 谷文晁筆 | 江戸時代・18～19世紀 | B-1374-3 |