書画の展開―安土桃山～江戸
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高砂図賛
池大雅筆
江戸時代・18世紀
久世民榮氏寄贈本館 8室
2022年6月28日（火） ～ 2022年8月7日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は奔放な筆致で蝦蟇を描いた林十江「蝦蟇図」をはじめ、構図の面白さや筆遣いの巧みさがみられる作品を中心にお楽しみいただきます。また江戸で暮らすさまざまな職業の人々を描いた「近世職人尽絵詞」を合わせて展示します。書跡も筆遣いだけでなく、ともに描かれた絵も楽しめるような作品を中心に紹介します。夏休みにあわせ、教科書でおなじみの徳川家康や徳川家光など将軍の書も展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 重文 | 牧馬図屏風 | 6曲1双 | 長谷川等伯筆 | 安土桃山時代・16世紀 | A-56 | ||
| 波濤群燕図 | 1幅 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・寛文10年(1670) | 公益財団法人常盤山文庫蔵蔵 | |||
| 見立業平涅槃図 | 1幅 | 英一蝶筆 | 江戸時代・18世紀 | A-11615 | |||
| 牽牛花（朝顔）図 | 1幅 | 曽我蕭白筆 | 江戸時代・18世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 A-11852 | |||
| 葡萄栗鼠図 | 1幅 | 曽我蕭白筆 | 江戸時代・18世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 A-11853 | |||
| 方広寺大仏殿炎上図 | 1幅 | 長沢芦雪筆 | 江戸時代・寛政10年(1798) | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 蝦蟇図 | 1幅 | 林十江筆 | 江戸時代・19世紀 | A-12099 | ||
| 重文 | 葡萄図 | 1幅 | 立原杏所筆 | 江戸時代・天保6年(1835) | A-12101 | ||
| 封侯図 | 1幅 | 森狙仙、森周峰、森徹山、森雄仙筆 | 江戸時代・文化11年(1814) | 個人蔵 | |||
| 布袋図 | 1幅 | 岩佐又兵衛筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1088 | |||
| 近世職人尽絵詞 上巻 | 1巻 | 鍬形蕙斎筆 | 江戸時代・19世紀 | A-83-1 | |||
| 折手本 | 1帖 | 市河米庵筆 | 江戸時代・19世紀 | 市河三次氏寄贈 B-3125-1-1 | |||
| 二十三番狂歌合 | 1巻 | 作者不詳 | 江戸時代・18～19世紀 | B-2050 | |||
| 書状 | 1巻 | 徳川家光筆 | 江戸時代・17世紀 | 高梨正治氏寄贈 B-3005 | |||
| 天狗説屏風 | 6曲1双 | 荻生徂徠筆 | 江戸時代・17～18世紀 | 個人蔵 | |||
| 渡唐天神像賛 | 1幅 | 近衛信尹筆 | 安土桃山～江戸時代・16～17世紀 | B-3167 | |||
| 達磨図自画賛 | 1幅 | 慈雲飲光筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 B-2848 | |||
| 金棒図自画賛 | 1幅 | 慈雲飲光筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 B-2847 | |||
| おすすめ | 高砂図賛 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3409 | ||
| 茄子糸瓜図賛 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3408 | |||
| 一茶像自画賛「子どもらを云々」 | 1幅 | 小林一茶筆 | 江戸時代・19世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3412 | |||
| 詠草 | 1幅 | 大田垣蓮月筆 | 江戸～明治時代・19世紀 | 森田竹華氏寄贈 B-2994 | |||
| おすすめ | 徳川家康書状 | 1幅 | 安土桃山時代・16世紀 | B-2045 | |||
| 消息 | 1幅 | 千姫筆 | 江戸時代・17世紀 | B-3092 | |||
| 和歌 | 1幅 | 徳川綱吉筆 | 江戸時代・17～18世紀 | B-1709 |