書画の展開―安土桃山～江戸
-
四季花鳥図巻 巻下（部分）
酒井抱一筆 江戸時代・文化15年(1818)本館 8室
2021年8月24日（火） ～ 2021年10月3日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。
書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は和歌や古典文学にまつわる作品を中心に展示し、書跡は画家の書を中心に紹介します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 源氏物語図色紙（花宴） | 1幅 | 土佐光吉筆 | 安土桃山時代・16～17世紀 | A-12076 | |||
| 業平歌意図 | 1幅 | 土佐光起筆 | 江戸時代・17世紀 | A-967 | |||
| 三夕図 | 3幅 | 土佐光起筆 | 江戸時代・17世紀 | A-10072 | |||
| 三夕図 | 1幅 | 土佐光成筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1092 | |||
| 和歌三神像 | 3幅 | 住吉広行筆 | 江戸時代・18世紀 | A-10443 | |||
| 鏡売図 | 1幅 | 冷泉為恭筆 | 江戸時代・19世紀 | A-130 | |||
| 栄花物語図屏風 | 6曲1双 | 土佐光祐筆 | 江戸時代・17～18世紀 | A-12182 | |||
| 伊勢物語八橋図 | 1幅 | 尾形光琳筆 | 江戸時代・18世紀 | A-345 | |||
| おすすめ | 四季花鳥図巻 巻下 | 1巻 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・文化15年(1818) | A-85-2 | ||
| 徒然草画帖 | 1帖 | 住吉具慶筆 | 江戸時代・延宝6年（1678） | A-11496 | |||
| おすすめ | 長恨歌 | 1巻 | 松花堂昭乗筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2812 | ||
| おすすめ | 書状巻 | 1巻 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・18～19世紀 | B-2519 | ||
| 詩書屏風 | 6曲1双 | 三井親和筆 | 江戸時代・安永9年(1780) | 小荒井智恵氏・小荒井蓉子氏寄贈 B-3211 | |||
| 書状 | 1幅 | 円山応挙筆 | 江戸時代・18世紀 | B-1374-2 | |||
| 書状 | 1幅 | 野呂介石筆 | 江戸時代・18～19世紀 | B-1374-8 | |||
| 書状 | 1幅 | 椿椿山筆 | 江戸時代・19世紀 | B-18 | |||
| 書状 | 1幅 | 高久靄厓筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1374-6 | |||
| 書状 | 1幅 | 浦上春琴筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1374-11 | |||
| 書状 | 1幅 | 木下逸雲筆 | 江戸時代・元治2年(1865) | B-1374-10 | |||
| 書状 | 1幅 | 帆足杏雨筆 | 明治時代・19世紀 | B-1374-5 | |||
| 和歌懐紙 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 個人蔵 | |||
| 詠草 | 1幅 | 香川景樹筆 | 江戸時代・19世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 B-2823 | |||
| 滝図自画賛 | 1幅 | 仙厓義梵筆 | 江戸時代・文政10年(1827) | 久世民榮氏寄贈 B-3411 |