中国の書跡 荘重なる字姿―後漢から唐までの隷書の展開
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大智禅師碑（部分） 史惟則筆 中国 唐時代・開元24年(736)
東洋館 8室
2020年3月3日（火） ～ 2020年5月24日（日）秦の始皇帝により、春秋戦国時代に各地で使用されていた文字は統一され、小篆と呼ばれる左右対称の構築的な書体が公式書体となりました。一方、秦の統一以前から実用の通行書体として用いられていた隷書は、前漢の初期に波磔という装飾的な用筆が生まれ、前漢の晩期には八分と呼ばれる様式が確立しました。公式書体が篆書から隷書を経て、更に楷書が中心となった南北朝時代以後にも、隷書はその荘重な趣からか、石碑の題額や碑文にも少なからず用いられました。後漢から唐時代までの石刻資料の拓本から、荘重な字姿の隷書の展開を紹介します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 礼器碑 | 1帖 | 中国 | 後漢時代・永寿2年(156) | TB-903 | |||
| 鄭固碑 | 1帖 | 中国 | 後漢時代・延熹元年(158) | TB-235 | |||
| 史晨碑 | 1帖 | 中国 | 後漢時代・建寧2年(169) | TB-886 | |||
| 楊淮表記 | 1帖 | 中国 | 後漢時代・熹平2年(173) | TB-243 | |||
| 宋拓漢石経残字 | 1巻 | 中国 | 後漢時代・熹平4年(175) | TB-1448 | |||
| 尹宙碑 | 1帖 | 中国 | 後漢時代・熹平6年(177) | TB-885 | |||
| 張遷碑 | 1帖 | 中国 | 後漢時代・中平3年(186) | TB-236 | |||
| 孔羨碑 | 1帖 | 中国 | 魏時代・黄初元年(220) | TB-625 | |||
| 怡亭銘 | 1面 | 序文：李陽冰筆、本文：李莒筆 中国 | 唐時代・永泰元年(765) | TB-850 | |||
| 開通褒斜道刻石 | 1幅 | 中国 | 後漢時代・永平9年(66) | TB-447 | |||
| 乙瑛碑 | 1幅 | 中国 | 後漢時代・永興元年(153) | TB-470 | |||
| 史晨碑 | 1幅 | 中国 | 後漢時代・建寧2年(169) | 今泉雄作氏寄贈 TB-663 | |||
| 樊敏碑 | 1幅 | 中国 | 後漢時代・建安10年(205) | TB-298 | |||
| おすすめ | 孔羨碑 | 1幅 | 中国 | 魏時代・黄初元年(220) | TB-452 | ||
| 王基残碑 | 1幅 | 中国 | 魏時代・景元2年(261) | TB-611 | |||
| 孫夫人碑 | 1幅 | 中国 | 西晋時代・泰始8年(272) | TB-478 | |||
| 西嶽華山神廟碑 | 1幅 | 趙文淵筆 中国 | 北周時代・天和2年(567) | TB-603 | |||
| 御史台精舎碑 | 1幅 | 梁昇卿筆 中国 | 唐時代・開元11年(723） | TB-360 | |||
| 華岳精享昭応碑 | 1幅 | 劉升筆 中国 | 唐時代・開元8年(720)頃 | TB-606 | |||
| おすすめ | 大智禅師碑 | 1幅 | 史惟則筆 中国 | 唐時代・開元24年(736) | TB-338 |