書画の展開―安土桃山～江戸
-
重要美術品 山水図屏風（部分） 狩野探幽筆 江戸時代・17世紀
本館 8室
2020年9月24日（木） ～ 2020年11月1日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。
今回、絵画は7室の京狩野派による展示と関連し、江戸幕府成立後、江戸で活躍した探幽をはじめとする江戸狩野派による作品を展示します。書跡は、開催中の日本博「工芸2020」に因み、江戸時代の工芸に関係する書状をあわせて展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 重美 | 山水図屏風 | 6曲1双 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・17世紀 | 西脇健治氏寄贈 A-11198 | |
| 漢武帝・西王母・長伯房図 | 3幅 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・寛文11年(1671) | 岡田信一郎氏寄贈 A-1266 | |||
| 維摩・龍虎図 | 3幅 | 狩野休伯〈昌信〉、狩野休円〈清信〉、勝田竹翁筆 | 江戸時代・17世紀 | A-281 | |||
| 草花群虫図 | 2幅 | 狩野〈伊川院〉栄信筆 | 江戸時代・19世紀 | A-1334 | |||
| 武州金沢図 | 1幅 | 狩野〈晴川院〉養信筆 | 江戸時代・19世紀 | A-12337 | |||
| 五百羅漢図 第二十五幅 | 1幅 | 狩野一信筆 | 江戸時代・19世紀 | 富美宮允子内親王・泰宮聡子内親王御下賜 A-743-25 | |||
| 五百羅漢図 第四十一幅 七難 震 | 1幅 | 狩野一信筆 | 江戸時代・19世紀 | 富美宮允子内親王・泰宮聡子内親王御下賜 A-743-41 | |||
| 唐美人図 | 1幅 | 狩野常信筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1104 | |||
| 新三十六歌仙図帖 | 1帖 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・寛文4年(1664) | A-61-2 | |||
| 書状巻 | 1巻 | 狩野探幽、春深房道朝他 | 江戸時代・17世紀 | 表野篤氏寄贈 B-3479-1 | |||
| おすすめ | 東行記 | 1巻 | 烏丸光広筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2749 | ||
| 楽志論屏風 | 6曲1双 | 市河米庵筆 | 江戸時代・天保10年(1839) | 市河三喜氏寄贈 B-2526 | |||
| 隆達節断簡 | 1幅 | 伝角倉素庵筆 | 江戸時代・慶長10年(1605) | B-1309 | |||
| 如説修行抄 | 1幅 | 本阿弥光悦筆 | 江戸時代・17世紀 | B-3099-2 | |||
| 書状 | 1幅 | 近衛信尹筆 | 安土桃山～江戸時代・17世紀 | B-2542 | |||
| 書状 | 1幅 | 准如光昭筆 | 江戸時代・17世紀 | B-46 | |||
| 書状 | 1幅 | 芝山宣豊筆 | 江戸時代・寛文4年(1664) | 堆朱鶴子氏寄贈 B-3160 | |||
| 書状 | 1幅 | 小堀遠州筆 | 江戸時代・17世紀 | 豊島幸氏寄贈 B-3176 | |||
| 書状 | 1幅 | 五十嵐道甫筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 五言律詩 | 1幅 | 祇園南海筆 | 江戸時代・18世紀 | 小室貞四郎氏寄贈 B-2338 | |||
| 二大字「雙月」 | 1幅 | 黙子如定筆 | 江戸時代・17世紀 | B-1151 | |||
| 自画賛 | 1幅 | 良寛筆 | 江戸時代・19世紀 | 竹内静子氏寄贈 B-2964 |