国宝 群書治要 巻第二十六 平安時代・11世紀
本館 2室
2019年10月29日(火) ~ 2019年11月24日(日)
『群書治要』全50巻は中国・唐時代の631年、太宗皇帝が治世の参考になる資料を編集させたものです。中国では早くに失われてしまいましたが、平安時代中頃に書き写され公家の九条家に伝来しました。紫色や縹色、茶色に染められた紙には金の罫線が引かれています。その書は数人の筆者によって記され、柔らか味のある典雅な楷書に特徴があります。また、漢文を読むための書き入れがあり、国語研究の上からも貴重な史料となっています。この作品のように、中国の書物が日本的な色紙に書き写されたものは珍しく、その色彩の美しさと楷書の美しさが、格調の高い調和を見せています。
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
おすすめ | 国宝 | 群書治要 巻第二十六 | 1巻 | 平安時代・11世紀 | B-2531-2 |