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国宝 法華経(久能寺経) 方便品・譬喩品

国宝 法華経(久能寺経) 方便品・譬喩品

本館 2室  2016年8月23日(火) ~ 2016年9月19日(月)

  
国宝 法華経(久能寺経) 譬喩品(部分) 平安時代・12世紀 静岡・鉄舟寺蔵

静岡・久能山にあった久能寺(現在の鉄舟寺)に伝わったため、「久能寺経」と呼ばれます。『法華経』一品経(いっぽんぎょう)28巻と、開経(かいきょう)『無量義経』、結経(けちきょう)『観普賢経』を合わせて、もとは全30巻ありました。極楽往生を願って一人が一巻を担当して合計30人で制作したものです。各巻の巻末に、その巻の制作を担当した人の名前が記されており、そこから鳥羽法皇(とばほうおう、1103~56)と、皇后・待賢門院璋子(たいけんもんいんしょうし、1101~45)、女御・美福門院得子(びふくもんいんとくし、1117~60)の周辺で作られたことがわかっています。とくに、待賢門院の関係者が多いため、待賢門院が落飾した永治2年(1142)2月に成立した可能性が高いと考えられます。
「譬喩品」の経文(きょうもん)は、能書(のうしょ)の家系である世尊寺家(せそんじけ)当主の藤原定信(ふじわらのさだのぶ、1088~1154~?)によるものです。定信の特徴的な右肩上がりの書風は、のちにとても流行しました。
料紙には多様な染紙(そめがみ)を使用し、金銀の大切箔、小切箔、芒(のげ)が散りばめられ、金銀泥による文様も描かれています。表紙に羅(ら)などの繊細な裂地(きれじ)を使い、見返しには平安貴族の姿が描かれているものもあります。当時は、願いをこめるほど経巻を飾り立てました。
平安時代後期を代表する絢爛豪華な装飾経をご堪能ください。

展示作品リスト 2件
指定 名称 員数 作者・出土・伝来 時代・年代世紀 所蔵者・寄贈者・列品番号 備考
_MD_RECOMMEND 国宝 法華経(久能寺経) 方便品 1巻 平安時代・12世紀 静岡・鉄舟寺蔵
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