本館 11室
2011年5月24日(火) ~ 2011年8月21日(日)
日本の彫刻の歴史は仏像彫刻がほぼ独占しています。仏像は大別すると、如来・菩薩・明王・天の4種類があり、それぞれの形式は各時代を通してだいたい決まっています。しかし、各時代の作品を比較して形の変化をていねいに見ると、各時代の表現のしかたや、各時代の人々が仏像に求めた美しさを具体的に知ることができ、また素材や技法によって表現が変化していることがわかります。この展示では、日本独自の木彫技法の全盛期である平安・鎌倉時代の木彫像と、木彫に次いで多く造られた金銅仏を中心に、日本彫刻の歴史を紹介します。なお、「阿弥陀如来および両脇侍立像」は、善光寺式三尊像という鎌倉時代に流行した形式ですが、その原型は、「如来および両脇侍像」にみられる一光三尊像形式に求められる可能性があり、今回のように同時に展示するのは初めての機会となります。
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
おすすめ | 重文 | 如来および両脇侍像 | 3躯 | 朝鮮三国時代・6~7世紀 | N-143 | ||
おすすめ | 重文 | 十一面観音菩薩坐像 | 1躯 | 鎌倉時代・13世紀 | 千葉・小松寺蔵 | ||
重文 | 阿弥陀如来および両脇侍立像 | 3躯 | 鎌倉時代・建長6年(1254) | C-93 | |||
十一面観音菩薩立像 | 1躯 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山出土 | 飛鳥時代・7世紀 | 北又留四郎氏他2名寄贈 E-14848 | |||
十一面観音菩薩坐像 | 1躯 | 石川県鶴来町白山比咩神社境内出土 | 鎌倉時代・13世紀 | C-1052 | |||
重文 | 不動明王立像 | 1躯 | 平安時代・11世紀 | C-1525 | |||
おすすめ | 重文 | 十一面観音菩薩立像 | 1躯 | 平安時代・9世紀 | 奈良・秋篠寺蔵 | ||
重文 | 阿弥陀如来坐像 | 1躯 | 平安時代・久安3年(1147) | 文化庁蔵 | |||
菩薩立像 | 1躯 | 香川県大川郡丹生脇屋庵伝来 | 平安時代・10~11世紀 | C-1620 | |||
阿弥陀如来坐像 | 1躯 | 平安時代・12世紀 | C-316 | ||||
おすすめ | 重文 | 広目天立像 | 1躯 | 平安時代・9世紀 | 福島・勝常寺蔵 | ||
おすすめ | 重文 | 文殊菩薩騎獅像および侍者立像 | 5躯 | 康円作 興福寺伝来 | 鎌倉時代・文永10年(1273) | C-1854 |