重要文化財 大日如来坐像 鎌倉時代・12世紀 栃木・光得寺蔵
本館 12室
2009年7月22日(水) ~ 2009年10月12日(月・祝)
運慶は平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した仏師です。天平彫刻が残る奈良の地で活躍した仏師集団に所属し、古典を学んで写実的で運動感に富む新鮮な作風を創造しました。運慶は奈良や京都といった旧来の需要層にとどまらず、鎌倉幕府という新しい勢力による造像も多く手がけました。頼朝の岳父、北条時政が発願した静岡・願成就院の諸像などがそれで、近年発見された、運慶作品と考えられる光得寺と真如苑所蔵の二体の大日如来像も御家人の足利義兼発願である可能性があります。今回は二体の大日如来像を展示するとともに、光得寺像の像内納入品に関する最新の研究成果を紹介します。また、関東などに残る運慶の作風にならった像、運慶の孫が造った像などを展示し、鎌倉時代における運慶の役割を紹介します。/担当研究員:丸山士郎(日本彫刻)
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
おすすめ | 重文 | 大日如来坐像 | 1躯 | 平安~鎌倉時代・12世紀 | 東京・真如苑蔵 | ||
十二神将立像 巳神 | 1躯 | 鎌倉時代・12~13世紀 | 神奈川・曹源寺蔵 | ||||
阿弥陀如来坐像 | 1躯 | 鎌倉時代・12世紀 | 静岡・願生寺蔵 | ||||
重文 | 愛染明王坐像 | 1躯 | 康円作 | 鎌倉時代・文永12年(1275) | 京都・神護寺蔵 | ||
重文 | 十二神将立像 辰神 | 1躯 | 伝浄瑠璃寺伝来 | 鎌倉時代・13世紀 | C-15 | ||
重文 | 十二神将立像 未神 | 1躯 | 伝浄瑠璃寺伝来 | 鎌倉時代・13世紀 | C-16 | ||
おすすめ | 重文 | 大日如来坐像 | 1躯 | 平安~鎌倉時代・12世紀 | 栃木・光得寺蔵 |