ローマの勝利者 銅版画 作者不詳 19世紀
本館 特別2室
2008年2月5日(火) ~ 2008年3月16日(日)
幕末・明治の日本は近代国家としての富国強兵をめざして西洋人を顧問、教師、技師などとして雇い入れました。いわゆる「お雇い外国人」と呼ばれる人々です。
その中で、日本の本格的な近代美術の基礎を築いた人物として、洋画家のアントニオ・フォンタネージと彫刻家のビンセンゾ・ラグーザが挙げられます。彼らの教育は政府の思惑を超え、その後の日本近代美術発展に大きな影響を与えるものとなりました。
今回は、教材としてイタリアから持参したと見られる銅版画類、フォンタネージ自作の油彩画やデッサン、そして生徒たちの習作といった、当時の教育の現場を彷彿とさせる作品を展示します。初出展のものも含むこれらの作品を通し、近代美術確立期の息吹を感じ取って頂けたら幸いです。
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
風景 | 1面 | アントーニオ・フォンタネージ筆 | 明治9~11年(1876~78) | A-11685 | |||
おすすめ | 風景(不忍池) | 1面 | アントーニオ・フォンタネージ筆 | 明治時代・19世紀 | A-11687 | ||
おすすめ | デッサン(工部美術学校鉛筆画手本) | 4枚 | アントーニオ・フォンタネージ筆 | 明治9~11年(1876~78) | A-11688 | 19枚のうち | |
おすすめ | ラグーザ氏半身肖像 | 1面 | プロスペッロ・フェレッティ筆 | 19世紀 | ラグーザ氏寄贈 A-721 | ||
おすすめ | 果実図 | 1面 | 筆者不詳 | 19世紀 | ラグーザ氏寄贈 A-720 | ||
おすすめ | 処女図 | 1面 | 筆者不詳 | 19世紀 | ラグーザ氏寄贈 A-722 | ||
銅版画 | 12枚 | 筆者不詳 | 19世紀 | A-7172 | 103枚のうち 2/26展示替あり(前期後期各6枚展示) |
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鉛筆画・チョーク画 | 10枚 | 明治時代・19世紀 | A-7171 | 26枚のうち | |||
御茶の水風景 | 1面 | 中丸精十郎筆 | 明治時代・19世紀 | A-11315 | |||
信州風景 | 1面 | 小山正太郎筆 | 明治時代・19世紀 | A-11302 | |||
狩野芳崖胸像 | 1躯 | 藤田文蔵作 | 明治時代・19世紀 | 岡倉秋水氏寄贈 C-497 |