中国の仏像
1階 1室
2022年4月26日(火) ~
2023年4月23日(日)
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
1階 1室
2022年4月26日(火) ~ 2023年4月23日(日)
インドから中国に仏教が伝わったのは紀元前後頃とされます。その後、南北朝時代に入ると、国家的な規模で寺院の造営が行なわれるようになり、仏教は中国でも大いに隆盛しました。この展示では、最新の研究成果を反映させ、中国彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代にかけての石仏をご覧いただきます。
2階 3室
2022年8月2日(火) ~ 2022年10月16日(日)
人類最古の文明揺籃の地として知られる西アジアとエジプト、東地中海地域の古代美術と考古資料を中心に紹介します。エジプト美術では先王朝時代の石器や土器、ミイラや彫像などを展示するほか、東地中海地域と西アジアの美術では、シリアとイラクの出土品や土偶、さまざまな技法で製作された古代ガラス器を展示します。
2階 3室
2022年7月5日(火) ~ 2023年7月2日(日)
北インドではクシャーン朝(1~3世紀)に仏教美術が隆盛しました。1世紀頃にガンダーラ、マトゥラーにおいて相次いで仏像の制作が始まり、また、ガンダーラでは仏陀の生涯をつづった仏伝美術が盛んとなります。ここではクシャーン朝のガンダーラ美術を中心に、インドのヒンドゥー教美術なども紹介します。
2階 3室
2022年9月6日(火) ~ 2022年10月23日(日)
20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示を行います。今回は、敦煌莫高窟蔵経洞で発見された絵画、トルファンのベゼクリク石窟の壁画、クチャのクムトラ石窟の壁画、ホータンの如来像頭部などを展示し、河西回廊の敦煌、西域北道のトルファン、クチャ、西域南道のホータンの文化をそれぞれ紹介します。
3階 4室
2022年5月17日(火) ~ 2022年11月13日(日)
東洋館4室から5室にかけて、中国文明の形成と発展の過程を土器、玉器、出土文字資料、青銅器などの展示によってたどります。一連の中国文明関連の展示の冒頭を飾る「中国文明のはじまり」では、黄土高原に興った彩陶や中国北方の多彩な石器群から文明のあけぼのを垣間見ます。また、殷時代の甲骨文字や漢時代の封泥などの出土文字資料のほか、玉器・瓦・ガラス製品等を紹介します。
3階 5室
2022年8月9日(火) ~ 2022年11月27日(日)
殷時代から漢時代の青銅器を中心に、先祖の祭礼に用いた容器や楽器のほか、武器や馬具、銅鏡を展示します。今回はユーラシア草原地帯に展開した青銅器群を紹介するとともに、中央の曲面ケースでは、殷時代から清時代にいたる器物を通覧し、美意識の変化をよみときます。
3階 5室
2022年9月6日(火) ~ 2022年11月27日(日)
戦国時代以降、中国文明が成熟していくに従い、王侯貴族は土を丘のように盛った墳墓を営み、その地下には死者の生活を支える家財の模型(明器)や人形(俑)などを大量に供えるようになりました。今回は、漢時代の生活様式を伝える竃や井戸などの模型、横河コレクションの青磁、横河寄贈後に収蔵された貴重な古越磁の作品をあわせて紹介します。
3階 5室
2022年10月4日(火) ~ 2023年1月22日(日)
イスラーム陶器とは、ここではおよそ9世紀から17世紀にかけて、現在のイラン、イラク、シリア、トルコ、エジプトを中心とした地域で焼かれたやきものを指します。藍釉や白釉、緑釉を掛け、三彩や釉下彩、線刻など多様な技法を駆使して華やかな装飾を施したそれらは、中国やヨーロッパの製陶との強い相関性を持ち、注目を集めるものです。日本では1920~30年代頃より収集がはじまりますが、東京国立博物館にはその草創期を支えた作品をはじめ、貴重なコレクションが収蔵されています。本特集は、イスラーム陶器をまとめて展示する初めての試みであり、開館150年という重要な機会に、その収蔵経緯とともにコレクションの意義について紹介します。
3階 5室
2022年9月21日(水) ~ 2022年12月4日(日)
当館所蔵の大谷探検隊将来の出土染織品をご紹介します。裂はガラス板に挟まれて保管されています。そのガラス面の付箋には、現在の中国・甘粛省敦煌や新疆ウイグル自治区トルファン(吐魯番)などの出土地が記されており、シルクロードに沿って発達したオアシス都市の染織文化をうかがい知ることができます。これらは吉川小一郎(1885-1978)、橘瑞超(1890-1968)が率いた 、いわゆる第3次探検隊の収集品です。敦煌莫高窟での収集品では仏教荘厳にかかわる染織品が、トルファン出土品では埋葬されていた被葬者の衣服残欠が多くを占めています。ほとんどが断片の状態ではありますが、6 世紀から10 世紀の染織品が残されていることは奇跡的なことです。
この特集では出土地別に裂を展示します。ひとつひとつの裂から読みとれる多彩な染織の技術や文様だけでなく、推定される当初の姿や用途にも注目します。ユーラシア大陸の東西をつなぐ要所として発展した当時の敦煌、トルファンの文化を感じていただきながら、大谷探検隊によって発見された古代裂の旅をいっしょにたどっていきましょう。
3階 6室
2022年9月21日(水) ~ 2024年3月31日(日)
今日の運勢、相性占い、手相、姓名判断など、日本人にとって、現在でも占いは、とても身近なものではないでしょうか。占いは古来から、アジアの国々 でも、 人々の暮らしに息づいていたようです。その国の信仰、思想、天文学あるいは統計学にも基づいて、占いは発展していきました。
このコーナーでは、そんな占いの一部を皆様に体験していただこうと思います。東洋館をめぐる旅の途中に、オアシスで一息ついて、旅の行方を占ってみてくだ さい。また、あまり良い結果がでなかったとしても、がっかりしないでください。ラッキーアイテムのスタンプを用意していますので、運を良いほうに転じて、 楽しい旅を続けてください。
4階 7室
2022年4月12日(火) ~ 2023年4月16日(日)
後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作りました。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行しましたが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。
4階 8室
2022年9月21日(水) ~ 2022年11月13日(日)
毎年秋の恒例企画となっている、中国書画の名品展を開催します。開館150周年にあたる本年は、当館所蔵・寄託の中国書画コレクションの白眉といえる宋時代の作品に注目し、その重要性を物語る後世の関連作品とともに紹介します。現在日本に所蔵される宋代書画は、伝来が室町時代に遡る「古渡(こわたり)」と、清朝崩壊前後の近代に流入した「新渡(しんわたり)」が混在します。日本における宋代書画の受容の変遷、価値の再発見にも配慮し、展示します。
○前期=2022年9月21日~2022年10月16日
●後期=2022年10月18日~2022年11月13日
作品リストに前期、後期の記載がない作品は全期間展示
5階 9室
2022年10月4日(火) ~ 2022年12月25日(日)
中国漆工は新石器時代にさかのぼる古い歴史をもち、その装飾技法として、塗り重ねた漆を彫刻する彫漆、貝殻を成形して器体に貼付する螺鈿、漆器に文様を彫って金箔を充填する鎗金、文様部に色漆を施して線彫りの輪郭をほどこす存星などがあります。その文様も、山水・花鳥・楼閣人物といった絵画的文様や、唐草文が抽象的に発達した屈輪文のほか、黒漆や朱漆を塗るばかりで器形を美しく表現する無文漆器など多種多様です。今回は宋時代の彫漆、明の嘉靖年間のユニークな意匠の漆器、清時代の吉祥意匠の漆器を紹介します。
5階 9室
2022年10月4日(火) ~ 2022年12月25日(日)
中国・清時代にはさまざまな材質・技法の工芸品がつくられた。それらはいずれも精緻な技巧と清雅な作風に特色があります。今回の展示では各種の工芸の中から、七宝と白玉器を展示します。
5階 10室
2022年5月24日(火) ~ 2022年11月20日(日)
朝鮮半島の青銅器時代・初期鉄器時代の作品を中心に、朝鮮半島の考古資料を展示します。石製や青銅製の武器、高度な鋳造技術によって作られた獣文飾板などにより、朝鮮半島に有力者が成長していく様を示しています。また、漢文化の影響を色濃く反映した銅鏡や緑釉の模型などを紹介します。
5階 10室
2022年5月24日(火) ~ 2022年11月20日(日)
朝鮮半島の三国時代に、各地の有力者が覇を競った様を装身具・武器・馬具などを通じて概観します。青銅器時代に各地に生まれた有力者たちは、北の高句麗、西南の百済、東南の新羅、南の加耶諸国(~562年)という勢力にまとまり、それらは金・銀・銅・鉄・ガラス・ヒスイなどの素材を駆使し、それぞれに地域性豊かな装身具、武器、馬具、土器、瓦などを生産しました。今回は、王たちの武威を示す大刀や武具など、当館を代表する朝鮮考古資料を紹介します。また、高麗時代の重臣である崔忠献の墓誌を展示します。
5階 10室
2022年5月24日(火) ~ 2022年11月20日(日)
原三国時代から朝鮮時代までの陶磁史を概観します。朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。
今回の展示では、三国時代においては梁山夫婦塚出土の土器のほか、各地の特徴的な土器を取り上げます。高麗時代以降の陶磁器は、明治期以降の収集の歴史をたどり、コレクションの性格と研究史の進展がわかる展示をおこないます。
5階 10室
2022年4月12日(火) ~ 2022年10月10日(月・祝)
朝鮮半島に仏教が伝わったのは、三国時代の4世紀から5世紀です。ここでは、主に三国時代から統一新羅、高麗時代の金銅仏、瓦磚、仏具を展示します。また、今回の展示では統一新羅時代から朝鮮時代それぞれの時期の舎利容器や高麗時代の銅鏡を紹介します。
5階 10室
2022年7月20日(水) ~ 2022年10月23日(日)
朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。壁面ケースでは、宮廷の儀礼に関わる屏風(~8/21)、雅集や宴会に関わる絵画(8/23~9/19)、知識階級好みの山水図(9/21 ~)、独立ケースでは文房具と金属製の食器、パンサンギを展示します。
地下 11室
2022年4月5日(火) ~ 2023年4月9日(日)
現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。
地下 12室
2022年4月5日(火) ~ 2023年4月9日(日)
インドシナ半島やインドネシアでは、古代よりインドの影響を受けて仏教やヒンドゥー教の彫像が数多く制作されました。それらはいずれも地域特有の発展をとげ、独自の美術様式が花開きました。ここでは、インドネシア、カンボジア、タイ、ミャンマーの仏教像、ヒンドゥー教像を、金銅像を中心に展示します。
地下 12室
2022年4月5日(火) ~ 2023年4月9日(日)
60万年以上前に遡る前期旧石器時代の楔形石器や、インダス文明滅亡後の前2千年紀に栄えた埋蔵銅器文化の銅器はいずれもインドからもたらされた希少な考古資料です。これらの展示を通してインドの先史時代と古代の文化を紹介します。
また、タイ北東部のバンチェン地方ではおもに前3~後2世紀に武器や装身具を主体とする青銅器の文化が栄えました。当館が収蔵する500点以上のバンチェン出土品から選りすぐった優品を中心に、東南アジア各地からもたらされた多様な考古資料を一堂に集めて展示します。
地下 12室
2022年8月2日(火) ~ 2023年4月2日(日)
東京国立博物館が所蔵する実業家岡野繁蔵旧蔵品を中心に、東南アジアのカンボジア、タイ、ベトナムでつくられた陶磁器を紹介します。また、クメールでつくられた独特な器形が特徴的な金属器もとりあげます。
地下 13室
2022年9月21日(水) ~ 2022年12月4日(日)
インド北西部・カシミール地方に生育するカシミヤ山羊からは、上質な毛糸が生産されました。それを染色し、緻密な文様を綴織で表したカシミヤ・ショールは、インド・ムガル朝の貴族のみならず、18世紀にはヨーロッパでも人気を博しました。その需要に応えるため、織りを模した刺繡のショールが登場し、さらに、イラン・ケルマン地方でも製作されるようになります。本展では、これらの作品からカシミヤ・ショールの展開を追います。あわせて、カシミヤ・ショールを愛好したインド・ムガル朝やイラン・サファヴィー朝の装束や錦も展示することで、同時代のアジアの宮廷文化を紹介します。
地下 13室
2022年9月27日(火) ~ 2022年10月23日(日)
インドでは、インド神話や、シヴァ神、ヴィシュヌ神などのヒンドゥー教の神々、王の肖像や歴史的なエピソード、男女の恋愛などさまざまなテーマを緻密なタッチと鮮やかな色彩で描いた、細密画とよばれる絵画のジャンルが発達しました。今回の展示では英雄クリシュナと牛飼いの女ラーダーを紹介します。
地下 13室
2022年8月2日(火) ~ 2022年10月23日(日)
東京国立博物館には、おもに19世紀から20世紀にかけて、南太平洋の島々からもたらされた約500件の民族資料が収蔵されています。当時の南太平洋では、伝統的な暮らしと信仰が近代文明の影響を受けて急激に変わりつつありました。そのため、収蔵品のなかには、すでに現地では見られなくなったものもあります。このたびは当館が所蔵する南太平洋の民族資料のなかから、伝統的な生活にかかわる器物や建築模型などを展示します。