中国の仏像
1階 1室
2018年4月10日(火) ~
2019年4月7日(日)
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
1階 1室
2018年4月10日(火) ~ 2019年4月7日(日)
インドから中国に仏教が伝わったのは紀元前後頃とされる。その後、南北朝時代に入ると、国家的な規模で寺院の造営が行なわれるようになり、仏教は中国でも大いに隆盛した。この展示では、中国彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代の仏像を中心に構成する。
2階 2室
2018年4月10日(火) ~ 2019年3月31日(日)
大倉集古館より寄託された中国古代の貴重な大型漆器・夾紵大鑑(きょうちょたいかん)を特別に展示します。
2階 3室
2018年7月31日(火) ~ 2018年10月21日(日)
人類最古の文明揺籃の地として知られる、エジプトと西アジア、東地中海地域の古代美術と考古資料を中心に紹介します。特に東地中海世界で地域間の交流が活発になった時代に注目し、交易や文化交流にまつわる作品を展示するコーナーによってご紹介します。
2階 3室
2018年6月26日(火) ~ 2019年6月23日(日)
北インドではクシャーン朝(1~3世紀)に仏教美術が隆盛となりました。1世紀頃にガンダーラ、マトゥラーにおいて相次いで仏像の制作が始まり、また、ガンダーラでは仏陀の生涯をつづった仏伝美術が盛んとなります。ここではクシャーン朝のガンダーラ美術を中心に、インドのヒンドゥー教美術などを紹介します。
2階 3室
2018年9月11日(火) ~ 2018年11月4日(日)
20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示を行います。
今回は「博物館でアジアの旅 海の道 ジャランジャラン」(2018年9月4日(火)~9月30日(日))に合わせて、伝スバシ出土の舎利容器、トゥムシュク遺跡出土の塑像のほか、ベゼクリク石窟の衆人奏楽図、ミーランの有翼人物像、アスターナ・カラホージャ古墓群出土の樹下人物図、敦煌莫高窟蔵経洞発見の幡などをもとに、華やかなりしころのシルクロード美術をご紹介します。
3階 4室
2018年6月5日(火) ~ 2018年10月14日(日)
東洋館4室から5室にかけて、中国文明の形成と発展の過程を土器、玉器、出土文字資料、青銅器などの展示によってたどります。一連の中国文明関連の展示の冒頭を飾る「中国文明のはじまり」では、新石器時代から高い技術水準で制作されてきた土器と玉器、前13世紀にまで遡る最古の漢字・甲骨文字や公的通信の封印に使われた封泥のほか、貨幣鋳造に関わる鋳型などを紹介します。
3階 5室
2018年6月26日(火) ~ 2018年11月18日(日)
殷時代から漢時代にかけて展開した中国青銅器を中心に、先祖の祭礼に用いた容器や楽器のほか、武器や馬具を紹介します。
3階 5室
2018年6月5日(火) ~ 2018年10月21日(日)
戦国時代以降、中国文明が成熟していくに従い、王侯貴族は土を丘のように盛った墳墓を営み、その地下には死者の生活を支える家財の模型(明器)や人形(俑)などを大量に供えるようになりました。そのなかでもとくに造形が優れ、多様性に富んだ漢時代から唐時代にかけての明器と加彩の俑を、主に横河コレクションや広田コレクションから選りすぐり、時代順に展示します。
3階 5室
2018年9月4日(火) ~ 2018年12月25日(火)
中国唐時代から清時代に至るおよそ1300年のあいだにつくられた陶磁器をとりあげます。
今回の展示では上絵付けの施された華やかな景徳鎮窯の作品を中心とし、さらに景徳鎮窯を模倣して生産された福建南部、漳州窯の作品をあわせて展示します。
3階 5室
2018年7月3日(火) ~ 2018年9月30日(日)
中国の刺繡は、絹糸の光沢を生かした美しい色糸と時代により多様に変化する刺繡技法によって、その技術は明代以降、ヨーロッパでも高く評価されてきました。明代における珍しい編繡や絽繡の技法、清朝で用いられた官服に施された刺繡飾りなどを紹介し、中国刺繡の精髄をご覧いただきます。
4階 7室
2018年4月10日(火) ~ 2019年3月31日(日)
後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作りました。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行しましたが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。
4階 8室
2018年8月28日(火) ~ 2018年10月21日(日)
わが国に古くから舶載された中国の書画は、日本美術にも大きな影響を与えてきました。特に、宋元時代の書画は、鎌倉時代以降の禅宗とともに数多く伝えられ、書院や茶室において、日本の趣味にもとづく新たな鑑賞法のもとに親しまれてきました。東山御物に代表される中国の書画の名品の中には、中国では伝わることがなく、今日、日本においてのみ伝世しているものも少なくありません。また、明治以降、新たに中国本来の文人趣味を理想とする優れた収集家によって、中国伝世の歴代書画の精品が、少なからず日本に伝えられました。それらは、中国の書画の神髄を示すものといえます。今回は名品の名品たるゆえんを分かりやすく解説し、その魅力を紹介します。
4階 8室
2018年8月28日(火) ~ 2018年10月21日(日)
明時代以降、文人の文化は富裕な商人層にも浸透し、筆墨硯紙はもとより、書画を清玩する空間そのものにも、洗練された趣味が求められました。宋時代以降の文化は、文人や学者の書斎を中心として育くまれてきたといえます。
5階 9室
2018年9月4日(火) ~ 2018年11月25日(日)
中国漆工は新石器時代にさかのぼる古い歴史をもち、その装飾技法として、塗り重ねた漆を彫刻する彫漆、貝殻を成形して器体に貼付する螺鈿、漆器に文様を彫って金箔を充填する鎗金、文様部に色漆を施して線彫りの輪郭をほどこす存星などがあります。その文様にも、山水・花鳥・楼閣人物といった絵画的文様や、唐草文が抽象的に発達した屈輪文のほか、黒漆や朱漆を塗るばかりで器形を美しく表現する無文漆器など多種多様なものがあります。
今回は漢時代の出土漆器、南宋から清時代の彫漆、明時代の螺鈿漆器を紹介します。
5階 9室
2018年9月4日(火) ~ 2018年11月25日(日)
中国・清時代にはさまざまな材質・技法の工芸品がつくられました。それらはいずれも精緻な技巧と清雅な作風に特色があります。
今回の展示では清時代につくられた各種の工芸の中から、堆朱・玉・ガラス製の如意および俏色(しょうしょく)と称される玉作品を展示します。
5階 10室
2018年4月24日(火) ~ 2018年10月14日(日)
朝鮮半島の青銅器時代・初期鉄器時代の作品を中心に、朝鮮半島の考古資料を展示します。石製や青銅製の武器、高度な鋳造技術によって作られた獣文飾板などにより、朝鮮半島に有力者が成長していく様をお示します。また、朝鮮半島北部に漢王朝が築いた楽浪郡において用いられた緑釉陶器を展示します。冒頭では、展示室の導入として金冠を、中央では、高麗時代の墓誌を展示します。
5階 10室
2018年4月24日(火) ~ 2018年10月14日(日)
朝鮮半島の三国時代に、各地の有力者が覇を競った様を装身具・金属器などを通じて概観します。青銅器時代に各地に生まれた有力者たちは、北の高句麗、西南の百済、東南の新羅、南の加耶諸国(~562年)という勢力にまとまり、それらは金・銀・銅・鉄・ガラス・ヒスイなどの素材を駆使し、それぞれに地域性豊かな装身具、武器、馬具、土器、瓦などを生産しました。今回は、梁山夫婦塚出土の装身具・馬具など、当館を代表する朝鮮考古資料を展示します。
5階 10室
2018年4月24日(火) ~ 2018年10月14日(日)
原三国時代から朝鮮時代までの陶磁史を概観します。 朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。今回は、三国時代から統一新羅時代にかけての緑釉陶器を展示するほか、高麗青磁の小品を時代を追って展示します。
5階 10室
2018年6月19日(火) ~ 2018年11月18日(日)
朝鮮半島に仏教が伝わったのは、三国時代の4世紀から5世紀です。ここでは、主に三国時代から統一新羅、高麗時代の金銅仏、瓦磚、仏具を展示します。今回は特に、統一新羅時代の緑釉瓦、高麗時代の鏡を中心に紹介します。
5階 10室
2018年6月26日(火) ~ 2018年9月17日(月・祝)
朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。文人の書斎、応接間であった舎廊房(サランバン)や女性たちが過ごした内房(アンバン)でもちいられた家具や食器、酒器、文房具等を展示。今回は、壁付ケースに朝鮮時代の画院画家や文人画家の作品と、朝鮮各地でつくられた団扇をとりあげます。
ワヤン―インドネシアの人形芝居―
地下 12室
2018年9月4日(火) ~
2018年12月25日(火)
インド・東南アジアの考古
地下 12室
2018年9月4日(火) ~
2018年12月25日(火)
地下 11室
2018年5月8日(火) ~ 2019年5月6日(月・休)
現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。
地下 12室
2018年5月8日(火) ~ 2019年5月6日(月・休)
インドシナ半島やインドネシアでは、古代よりインドの影響を受けて仏教やヒンドゥー教の彫像が数多く制作されました。それらはいずれも地域特有の発展をとげ、独自の美術様式が花開きました。ここでは、インドネシア、カンボジア、タイ、ミャンマーの仏教像、ヒンドゥー教像を、金銅像を中心に展示します。
地下 12室
2018年9月4日(火) ~ 2018年12月25日(火)
インドネシアの人形芝居ワヤンは、約千年前に始まり、現在も盛んに上演される伝統芸能であり、影絵人形を用いるワヤン・クリや、木彫りの人形を用いるワヤン・ゴレがあり、地域によって人形のデザインや演目が異なっています。盛んに演じられるインドの叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』は、10世紀ごろ、ヒンドゥー教とともにインドネシアに伝えられ、民衆の間に広まりました。やがて絵巻物を操って物語を語るワヤン・ベベルが登場し、そこから人形が独立したものがワヤン・クリ、人形が木彫りになったのがワヤン・ゴレです。物語もインドネシアの歴史や自然の中でアレンジされています。人形遣いダランは、夜を徹してすべての人形を1人で操り、せりふを語り、そして伴奏のガムランに演奏の指示をも下します。
本特集では、ワヤン・クリやワヤン・ゴレの様々なキャラクターを、また地域による人形のちがいなどもご紹介します。インドネシアのワヤン・クリは、バティックやクリスとともに、ユネスコの無形文化遺産に登録されていますが、本特集は、同時期に展示されるバティックやワヤンとともに、日本とインドネシアの国交60周年を記念するもので、「博物館でアジアの旅」関連のスペシャルツアー等も企画しています。
地下 12室
2018年9月4日(火) ~ 2018年12月25日(火)
「博物館でアジアの旅 海の道 ジャランジャラン」(2018年9月4日(火)~9月30日(日) )の期間にあわせて、ここでは大正のはじめにインドネシアのスマトラ島へ渡り、実業家として活躍した岡野繁蔵(1894~1975)のコレクションの染織と陶磁器をとりあげます。
染織はスマトラ島、ジャワ島を中心とする各地域の特色あるバティック、イカットなどを展示し、インドから東南アジア、日本へとつながる技法や文化的交流についてご紹介します。また陶磁器は、東南アジア産だけでなく、岡野旧蔵の中国陶磁もあわせて、交易地インドネシアをキーワードにその貿易陶磁的性格という新たな視点からご紹介します。
地下 12室
2018年9月4日(火) ~ 2018年12月25日(火)
古来、東南アジアや中国南部では青銅楽器によるまつりがおこなわれてきました。なかでも銅鼓はまつりの中核をなす楽器です。時代や地域をこえ、形をかえながら受け継がれてきました。
地下 13室
2018年7月3日(火) ~ 2018年9月30日(日)
「博物館でアジアの旅」(2018年9月4日(火)~9月30日(日))のテーマに合わせ、東洋館12室で特集「岡野繁蔵コレクション―インドネシア由来の染織と陶磁器」(2018年9月4日(火)~12月25日(火))を展覧することから、同じく当室(東洋館13室)では岡野繁蔵旧蔵のインドネシア染織を展示します。
岡野繁蔵は大正3年(1914)にスマトラに渡り、大正8年(1919)に貿易商・大信洋行を設立、昭和8年(1933)以降、ジャワ島の各地に千代田百貨店を開店、スマトラ島、ジャワ島を拠点とした実業家です。その傍らインドネシアで陶磁器・染織を中心に作品を蒐集しました。当館の所蔵品は、昭和24年、26年の2回に渡り当館で購入したもので、120件所蔵されています。その中から、スマトラ島、ジャワ島、その他の島々の3つのテーマに分けてバティック、織物などを展示します。
地下 13室
2018年8月21日(火) ~ 2018年9月17日(月・祝)
インドの細密画は仏教やジャイナ教の経典挿絵として始まり、中世から近世にかけて、古代の叙事詩やヒンドゥー教の神話、歴史的なエピソード、王や貴族の肖像、動物など、さまざまなテーマが描かれました。今回は、「博物館でアジアの旅」に合わせて、ヒンドゥー教の中で最も人気のある英雄クリシュナをテーマにした細密画を紹介します。
地下 13室
2018年7月18日(水) ~ 2018年10月14日(日)
東南アジア島嶼部に広く分布する鉄剣「クリス」の剣身はまっすぐなもののほかに蛇行状のものが知られており、特殊な加工技術によって幾重もの刃紋を作り出します。奇抜な造形は、クリスが宿すとされる神秘的な霊力と関わりがあります。クリスはその霊力によって持ち主の男性を守護するとともに、持ち主の威信を象徴するものでもあります。
この展示では、当館が所蔵するインドネシアのクリスを、ジャワ島・スラウェシ島など異なる地域ごとにご紹介します。また、クリスと関連する槍もあわせて展示することで、インドネシアの武器の造形に込められた象徴的な意味に迫ります。