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過去の一般向けプログラム

連続講座「鳥獣戯画研究の最前線」

鳥獣戯画といえば、誰もが知る、日本美術の中でも抜群の知名度を誇る作品です。ただ、その成立や主題、制作目的などは謎に包まれています。本講座は、特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」の開催に合わせ、本絵巻の伝わった高山寺の歴史を踏まえ、多角的な観点からこの謎多き絵巻の徹底解明に挑みます。

*2日間(全6講)ご参加できる方が対象です。

*諸事情によりイベントが中止になった場合は、展覧会公式サイト等でお知らせします。

*新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止および開場前の混雑緩和のため、定員を通常の半数以下とし、全席を座席指定とさせていただきます(当選されたお客様の座席をこちらから指定させていただきます。下記以外の個別のご希望と、決定後の変更にはお応えできませんので、あらかじめご了承ください)。

*下記に該当する方は、申込フォームの通信欄にその旨をご記入ください。
・ヒアリングループ(磁気ループ)の利用をご希望の方
・車いすでの来場をご希望の方(付き添いの介護者の有無を明記してください)

 

日程
2021年4月23日(金) ~ 2021年4月24日(土)  
時間
13:00~17:00 ※開場は12:30を予定
会場
平成館-大講堂
プログラム
■4月23日(金)
13:00~13:10
ごあいさつ 田村裕行(高山寺執事長)
  趣旨説明
13:10~14:00 第1講「鳥獣戯画の伝わった寺―高山寺と明恵上人をめぐる美術―」
  (1)明恵上人と高山寺の文化財
   講師:大槻信(京都大学大学院文学研究科教授)
  (2)明恵上人坐像の作者は誰か?―高山寺の彫刻と慶派仏師をめぐって―
   講師:皿井舞(東京国立博物館平常展調整室長)
    ――― 休憩(15分)―――
14:15~15:30 第2講「鳥獣戯画研究のこれまでとこれから」
  (3)鳥獣戯画八〇〇年の生命誌―伝来と研究史をたどる―
   講師:土屋貴裕(東京国立博物館絵画・彫刻室長)
  (4)鳥獣戯画「平成の修理」の成果と展望
   講師:朝賀浩(宮内庁長官官房参事官)
  (5)欧米がみた鳥獣戯画―近代における海外出品をめぐって―
   講師:鬼頭智美(東京国立博物館上席研究員)
    ――― 休憩(15分)―――
15:45~17:00 第3講「何が、どのように描かれているのか?―図様と表現の特質―」
  (6)平安絵巻としての鳥獣戯画―ストーリー展開の妙味―
   講師:井並林太郎(京都国立博物館企画室研究員)
  (7)白描画としての鳥獣戯画―線描の妙技―
   講師:古川攝一(東京国立博物館平常展調整室研究員)
  (8)「鳥獣戯画」乙巻にみる宋画的要素
   講師:猪熊兼樹(東京国立博物館特別展室長)

■4月24日(土)
13:00~13:50 第4講「誰が描いたのか?―絵師をめぐる議論―」
  (9)宮廷絵師説の可能性―「伴大納言絵巻」との近さを視野に入れて―
   講師:五月女晴恵(北九州市立大学文学部教授)
  (10)絵仏師説の可能性―鳥羽僧正覚猷説と当時の寺院の社会性の観点から―
   講師:大原嘉豊(京都国立博物館保存修理指導室長)
    ――― 休憩(15分)―――
14:05~14:55 第5講「何のために描かれたのか?―主題と制作背景を探る―」
  (11)正倉院宝物と鳥獣戯画
   講師:増記隆介(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
  (12)鳥獣戯画の主題解釈は可能か?
   講師:三戸信惠(山種美術館特任研究員)
    ――― 休憩(20分)―――
15:15~17:00 第6講 パネルディスカッション「徹底討論! 鳥獣戯画研究を究める」
 
定員
160名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
*キャンセル待ち等、当日受付はございません。
*新型コロナウイルス感染予防のため、予告なく定員を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
聴講料
無料(連続講座の2日間のみ、当選はがき(受講券)でご入館いただけます。なお、受講券で特別展の観覧はできません。)
*特別展の観覧を希望するお客様は、オンラインでの日時指定券の予約が必要です。詳細は、展覧会公式サイト をご確認ください。
申込方法
ページ右下からリンクしている 申込フォームからお申し込みください。
なお、申込はお1人につき1回までです。
*1回の入力で、1名のみ申込可。
申込締切
2021年2月25日(木)23:59まで
お問合せ
03-3822-1111(代)教育講座室
配布資料ダウンロード


関連展示

  1. 特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」
  2. 平成館-特別展示室
    2021年4月13日(火) ~ 2021年6月20日(日)