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過去のシンポジウム

国際シンポジウム「世界の中の日本美術―オリエンタリズム・オクシデンタリズムを超えた日本理解」

※チラシのPDFはこちら

 

欧米では、日本は「東洋」として大きく括られる世界の東の端の島国という位置づけです。東洋を西洋とは異質なもの、不完全なもの、未成熟なものとみなすオリエンタリズムの思考は、残念ながら、依然根強く残っています。しかし、反西洋思想としてのオクシデンタリズム、たとえば退廃した西洋の物質文明に対して崇高な東洋の精神文明といった言説は、単なる思考停止にすぎないでしょう。
一方、日本では自国の文化の多くが中国、朝鮮に由来しており、さらにはインドやペルシアに起源をもつものも少なくありません。このため「東洋」に対する視点や立場が欧米とは大きく異なっています。
世界はけっして西洋と非西洋に二分されるわけではありません。東洋、あるいはアジアの多様性の中における日本美術の位置づけを、欧米と日本の専門家が共に考えなおすことにより、従来のオリエンタリズム、オクシデンタリズムを超える日本理解の可能性が見いだせるのではないでしょうか。
欧米や日本のミュージアムにおける日本美術の展示は、他国あるいは自国としての「日本」を表しています。われわれはどのように日本美術を語ることが可能であり、どのように日本美術を語るべきなのでしょうか。

 

プログラム

 
10:00 開始
10:15 発表 ※途中休憩あり
アン・ニシムラ・モース(ボストン美術館)
矢野明子(大英博物館)
ヴィブケ・シュラーペ(ハンブルク美術工芸博物館)
アイヌーラ・ユスーポワ(プーシキン美術館)
今井敦(東京国立博物館)
※発表者と順序は予告なしに変更になることがあります。
15:50 パネルディスカッション
モデレーター : 浅見 龍介(東京国立博物館)
17:50 終了

 

日程
2019年1月18日(金)
時間
10:00~17:50(9:30受付開始)
会場
平成館-大講堂
参加費
無料<事前申込制>定員300名 同時通訳付き
申込方法
受付終了
申込締切
2018年12月21日
主催
ミュージアム日本専門家連携・交流事業実行委員会2018
お問合せ
電話番号:03‐3822-1111(代表)
E-mail:curatorialexchange★tnm.jp
★は半角の@に置き換えて送信してください