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過去のイベント

8Kで楽しむ国宝屏風 
「洛中洛外 京めぐり」

国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉、東京国立博物館、NHK(日本放送協会)との共同研究「みんなの8K文化財プロジェクト」の一環として、国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の8K3DCGを用いた新たなコンテンツ「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」を開発しました。
実証実験として、2024年3月19日(火)~4月7日(日)東京国立博物館 平成館ガイダンスルームにおいて公開します。
「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」は、2022年に東京国立博物館で公開した「時間をこえた出会い―洛中洛外 400年前の京都へ」*に、新たに日本語・英語字幕および手話CGサービスを加え、ご自身のスマートフォンやタブレットなどを利用してお楽しみいただける体験型のデジタルコンテンツです。

展示のみどころ

8K映像で国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」のディテールを楽しむ

国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」は、江戸時代に活躍した絵師・岩佐又兵衛が、約400年前の京都の街並みを俯瞰するかのように描いた大パノラマの絵画です。6曲1双の屏風に、武士や商人のみならず、かぶき者や酔っ払いまで、じつに老若男女2500人を超える人びとが遊び、暮らすさまが生き生きと描きだされています。
70インチの画面に映る8K映像では、肉眼では見るのが難しい細部までじっくりと鑑賞することが可能です。このコンテンツでは、洛中洛外図屏風の世界を「食と享楽」「美と芸能」「歴史と文化」という3つのテーマで、土井善晴さん〔料理研究家〕、伊集院光さん〔タレント〕、IKKOさん〔美容家〕、林家正蔵さん〔落語家〕、磯田道史さん〔歴史学者〕、山崎怜奈さん〔タレント〕ら6人のナビゲーターがご案内します。江戸時代にタイムトリップし、活気あふれる京の都を歩いているかのような体験をお楽しみください。

国宝 洛中洛外図屏風(舟木本) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館

(注)原本の展示はありません。
(注)会場に展示される国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の高精細複製品は、〈ぶんかつ〉とキヤノン株式会社による共同プロジェクト「高精細複製品を用いた日本の文化財活用のための共同研究」の一環として活用しています。

インクルーシブな
新サービス

スマホ日英字幕サービス

会場内において、スマートフォン・タブレットなどの携帯端末で、映像で登場する6人のナビゲーターのトーク内容を、日本語・英語の字幕で楽しむことができます。

多言語サービスの画面イメージ

デジタル・ヒューマン「KIKI」による手話CG

会場内において、スマートフォン・タブレットなどの携帯端末で、映像で登場する6人のナビゲーターのトーク内容を、日本語・英語の字幕で楽しむことができます。


手話CG 画面イメージ

6つのトークのうち、「歴史」を案内する磯田道史さんのトークでは、NHKグループが取り組むデジタル・ヒューマン「KIKI」による「手話CG」のサービスも利用できます。まるで人間のような自然な表情や手の動きで、聴覚障がいがある利用者のみなさまにもわかりやすく、この国宝屏風の見どころを紹介します。

「KIKI」とは?

インクルーシブ社会の実現を目的に開発された、手話が得意なデジタルヒューマン。聴力を失った兄のために手話を学ぶ。兄と参加したフェスで、ラップミュージックを見事に表現した手話通訳者と出会う。その情熱的なパフォーマンスに感銘を受け、いまは自分のスタイルを大切に、手話通訳者として活躍中。
新たに開発されたコンテンツに搭載している手話CGは、インクルーシブ社会の実現に向けて、NHKグループが筑波技術大学の大杉豊教授の監修のもと開発し、提供しているサービスです。デジタルヒューマンの動きは、手話ネイティブの動きをモーションキャプチャにより収録し反映しており、このサービスにおいても、大杉教授が単語ひとつひとつを確認し、指導にあたり完成しました。

本サービスの推奨動作環境
Android版:Android OS 11.0以上 / iOS版:iPhone XS以降の端末、iOS 16.0以上

(注)本サービスは本展会場内においてのみ利用可能です。
(注)全ての端末での動作を保証するものではありません。
(注)ご利用端末の特別な設定、空き容量や通信状況・通信速度などに起因し、正常に動作しない場合があります。
(注)言語:【音声】日本語・英語、【字幕】日本語・英語、【手話CG】日本語

「手話CG」公式サイトへ移動する

 

「8K文化財プロジェクト」について

東京国立博物館とNHKが2020年から取り組んできた共同研究プロジェクト。最先端のスキャナーやフォトグラメトリ技術を使って、文化財を撮影し、超高精細な3DCG=「8K文化財」を制作。東京国立博物館における展示、NHKの番組やイベント等で公開してきました。
2022年秋に共同研究の集大成として開催した展示「未来の博物館」では、「洛中洛外図屏風(舟木本)」、「救世観音像」の3DCGを使った体験型展示を制作・公開。9万人をこえる来場者に新たな鑑賞体験を提供し、好評を得ています。2023年からは〈ぶんかつ〉もプロジェクトに加わり、制作した「8K文化財」の活用と展開に取り組んでいます。

「みんなの8K文化財プロジェクト」NHK公式サイトへ移動

 

 

日程
2024年3月19日(火) ~ 2024年4月7日(日)  
時間
博物館の開館時間に準ずる
会場
平成館-ガイダンスルーム