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メールマガジン

2014年

10月 (2014年10月27日)

TNM―――――――――――――――――――――――――――
東京国立博物館 メールマガジン 2014年10月27日
No.683:トーハクで国宝三昧
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10月25日(土)より、秋の庭園開放が始まりました。
紅葉の見ごろにはまだ早いのですが、気候の良いこの時期、
ぜひ庭園散策におでかけください。


《目次》
1.「日本国宝展」注目作品(1)
2. 特集「国宝再現―田中親美と模写の世界―」
3. 催し物情報
4.展示替え情報
5.トーハクからのお知らせ


1.「日本国宝展」注目作品1)
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10月15日(水)~12月7日(日) 平成館特別展示室

大好評開催中の「日本国宝展」。
本展覧会は展示替えが多いため、間もなく展示を終了してしまう
作品のなかから、見逃し厳禁の注目作品をご紹介します。

★国宝 一字蓮台法華経 普賢菩薩勧発品
(いちじれんだいほけきょう ふげんぼさつかんほつほん)
平安時代・12世紀 奈良・大和文華館蔵 11月9日(日)まで

展示室で作品をよーくご覧ください。
お経の1字1字の下に蓮(=蓮台)が描かれています。
さらに、蓮台の色が1行ごとに異なり、
全部で4色が繰り返されていることにも注目です。
他にも、見返し(本文の前の紙面)に描かれた絵や料紙の美しさなど、
じっくりと隅々までご覧いただきたい作品のひとつです。

★国宝 普賢菩薩像(ふげんぼさつぞう)
平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 11月9日(日)まで

性別のない菩薩でありながら、艶っぽさを感じさせる作品です。
作品との距離が近いので、色の白さ、柔らかな印象の線、目の描き方、
繊細な衣の表現などをご覧いただけます。
実際に、この作品の前でじっと立ちつくすお客様も少なくありません。
数多く描かれている普賢菩薩像のなかでも、最高傑作といわれる1幅です。

最後に、当館の総合文化展と一緒にご覧いただくと、
一層特別展をお楽しみいただける作品をご紹介します。

★国宝 片輪車蒔絵螺鈿手箱(かたわぐるままきえらでんてばこ)
平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 11月9日(日)まで

流水に浸かった車輪を表した片輪車文という文様が、箱の外側全体に描かれ、
内側には草花や飛鳥が描かれています。
同じく片輪車文を描いた国宝の手箱を、総合文化展でもご覧いただけます。
本館12室で展示中の国宝「片輪車螺鈿手箱」(鎌倉時代・13世紀
11月16日(日)まで)は、「日本国宝展」出品の作品とともに
当館が誇る工芸の名品。2つを見比べられるのは今だけです!

★国宝 十六羅漢像(じゅうろくらかんぞう) 第七尊者・第九尊者・第十四尊者
平安時代・11世紀 東京国立博物館蔵 11月9日(日)まで

日本に現存する十六羅漢像の、最古にして最高傑作という作品。
特別展では16幅のうち3幅が出品されています。
一方、本館3室では16幅のうちの1幅、国宝「十六羅漢像 第八尊者」を
展示中(11月24日(月・休)まで)。
16幅すべてとはいきませんが、特別展+総合文化展で16幅のうちの
4幅をご覧いただけます。ぜひ、本館3室にもお越しくださいね。

その他、「鳥毛立女屏風」など、特別出品で話題の正倉院宝物は
11月3日(月・祝)までの展示です。
作品リストと展示期間は、当館ウェブサイトでご確認いただけます。
お目当ての作品を見逃さないように、要チェックですよ!

【展覧会の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1648

【作品リスト】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=3890

★「日本国宝展 心ひかれる祈りのかたち」投票受付中!
→ https://www.tnm.jp/modules/r_poll/


2. 特集「国宝再現―田中親美と模写の世界―」
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10月15日(水)~12月7日(日) 平成館企画展示室

今秋のトーハクは国宝三昧!。
ただし、ここでご紹介する国宝はただの「国宝」ではありません。
この特集で展示しているのは、国宝の模写・模造なのです!

田中親美(たなかしんび)は、生涯にわたって国宝の模写・模造を
制作しました。
本展示の中心となるのは、平家納経(模本)。
広島・嚴島神社所蔵の原本は、国宝に指定されている、
平安時代の装飾経の代表的な作品です。
田中親美の模本は、単に絵や書を写すだけでなく、料紙や金具など
細部にいたるまで、原本の美しさが徹底的に再現されています。
平家納経(模本)のうち、平清盛願文、宝塔品(ほうとうほん)第十一、
厳王品(ごんのうぼん)見返しは11月9日(日)まで。
11月11日(火)からは提婆品(だいばぼん)第十二、厳王品 第二十七の
模本が展示されます。

また当館では、創立当初より模本の収集や制作を行ってきました。
今回の特集では、横山大観による孔雀明王像(模本)
(原本=重要文化財、京都・安楽寿院蔵 11月9日(日)まで)など、
当館の初期の模写活動の一端も、あわせてご紹介しています。

「日本国宝展」とあわせて、ぜひ模写・模造の「国宝」も
お楽しみください。

【展示の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1695


3.催し物情報
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★イチオシ情報!★

◇特別夜間開館および本館スペシャルライトアップ
10月31日(金)~11月2日(日) 20:00まで開館(入館は19:30まで)
上野公園と周辺の博物館・美術館で開催する光の祭典「創エネ・あかりパーク2014」
にあわせ、特別夜間開館と本館のスペシャルライトアップを実施します。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=7480

◇第6回 柳瀬荘アート・教育プロジェクト「アウェーゲーム -茶碗に勝てるか-」
地域に眠る文化・芸術・自然・建造物から生まれるアートの開拓と
地域との対話をテーマとして、東京国立博物館と日本大学芸術学部の共催により、
美術鑑賞と教育普及のプログラムを実施します。
10月9日(木)~11月2日(日) (毎週 木・金・土・日) 10:00~16:30 柳瀬荘(埼玉県所沢市)
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=7520

◇講演会 縄文時代のうつわを考える
11月8日(土) 13:30~15:00 ※開場は13:00を予定 平成館大講堂
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=1&id=7463

◇ギャラリートーク 横河民輔と中国陶磁
10月28日(火) 14:00~14:30 東洋館5室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=7466

◇ギャラリートーク 円筒埴輪と形象埴輪の見方
11月7日(金) 18:30~19:00 東洋館-TNM&TOPPAN ミュージアムシアター
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=7467

◇ギャラリートーク シリア青銅器時代の墓出土品
11月11日(火) 14:00~14:30 東洋館3室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=7468

★特別展「みちのくの仏像」(2015年1月14日(水)~4月5日(日))記念講演会★

◇記念講演会「みちのくの仏像」
2015年1月24日(土) 13:30~15:00 ※開場は13:00を予定
会場:東京文化財研究所セミナー室
定員:110名(事前申込制、応募多数の場合抽選)
☆申込締切 12月15日(月)必着
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=1&id=7515

★ただいま申込受付中!★

◇ファミリーワークショップ「からだが動くエビを作ってみよう」
11月29日(土)、11月30日(日) 13:00~17:00 本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:小学生とその保護者
定員:10組(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料(ただし、保護者は当日の入館料が必要)
☆申込締切 11月13日(木)必着!
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7485

◇アートスタジオ 勾玉作り体験
12月6日(土)、12月7日(日) 11:00~11:50 本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:一般(高校生以上)
定員:20名程度(応募者多数の場合は抽選)
参加費:無料(ただし、当日の入館料が必要)
☆申込締切 11月4日(火)必着!
12月6日(土)→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7511
12月7日(日)→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7512

★ただいまチケット発売中!!★
クリスマスコンサート ~世界の堀正文のよるストラディヴァリウスの音色を~
12月14日(日) 14:00(開場13:30) 平成館ラウンジ
料金:一般 5,000円、友の会・賛助会会員 4,500円、全席自由
※コンサート当日は、コンサートチケットで総合文化展をご覧いただけます。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=11&id=7519

◇このほか、当日受付の可能な催しは
今日の催し物、向こう1週間の催し物
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=top


4.展示替え情報
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◇10月28日(火)~

■茶の美術
本館4室 2015年1月25日(日)まで
重文 浜松図真形釜 芦屋 室町時代・15c など

■屏風と襖絵―安土桃山~江戸
本館7室 12月7日(日)まで
重美 秋山遊猿図 森狙仙筆 江戸時代・19c など

■書画の展開―安土桃山~江戸
本館8室 12月7日(日)まで
文語 荻生徂徠筆 江戸時代・18c 個人蔵 など

■浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)
本館10室 11月24日(月・休)まで
遊女立姿図 懷月堂度繁筆 江戸時代・18c など

■歴史の記録
本館15室 12月23日(火・祝)まで
重文 江嶋道見取絵図 片瀬、滝口寺、江嶋 江戸時代・文化3年(1806) など

■伎楽面
法隆寺宝物館第3室 11月24日(月・休)まで
重文 伎楽面 治道 飛鳥時代・7c など


◇11月5日(水)~

■特集 日本の仮面 能面 創作と写し
本館14室 2015年1月12日(月・祝)まで
創作時の面と写しを対比、あるいは写しどうしを比較することにより、
創作面の造形の魅力と写しのあり方をご紹介します。
重文 能面 小面 「天下一河内」焼印 江戸時代・17c 金春家伝来 など

■インドの細密画
東洋館13室 12月7日(日)まで
踊るクリシュナ(メーグ・マッラール・ラーガ) ファキール・ウラー筆 
18c後半 インド、地方ムガル派 など


5.トーハクからのお知らせ
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★秋の庭園開放(10月25日(土)~12月7日(日)まで)
10:00~16:00 ※荒天時は中止となります。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=7450

★スマートフォン向けアプリ「トーハクなび」に新コンテンツ登場!
本館2階「日本美術の流れ」の必見作品について音声ガイドがスタートします。
作品の画像や感想を保存できるマイコレクション機能も搭載しました。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1467

★1089ブログ 更新中!
→ https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/

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◆開館時間のお知らせ◆
12月までの特別展開催期間中の金曜および
11月1日(土)・2日(日)は20:00まで開館。
12月7日(日)までの土、日、祝、休日は18:00まで開館。
入館は閉館時間の30分前まで。

◆休館・開館・閉室のお知らせ◆
○12月8日(月)~2015年1月1日(木・祝)まで、東洋館は展示環境整備のため休館します。
○12月8日(月)~2015年6月まで、平成館はリニューアルのため休館します。
○黒田記念館は耐震補強工事のため休館中です。2015年1月2日(金)より開館します。

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