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メールマガジン

2014年

7月 (2014年7月7日)

TNM―――――――――――――――――――――――――――
東京国立博物館 メールマガジン 2014年7月7日
No.675:特集「伊能忠敬の日本図」
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今日は七夕です。
國立故宮博物院のある台湾では、旧暦の7月7日(今年は8月2日)は
チャイニーズ・バレンタインとして、カップルで過ごす日なのだそうです。
そんな文化の違いも興味深いですね。


《目次》
1. 特集「伊能忠敬の日本図」
2. 特別展「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」書画に注目
3. 催し物情報
4.展示替え情報
5.トーハクからのお知らせ


1. 特集「伊能忠敬の日本図」
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~8月17日(日) 平成館企画展示室

伊能忠敬(1745~1818)といえば、日本史の教科書ではお馴染みの人物。
江戸幕府の命を受けて、日本全国の測量を行いました。
伊能忠敬の死後、その測量に基づいて作成された日本全図、
「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」が幕府に提出されましたが、
明治時代に火災によって失われてしまいました。
しかし、実は伊能忠敬とその関係者がさまざまな機会に作成した各縮尺の良質な日本図が
伝来しているのです。

今回の展示では、忠敬の測量の成果である地図とそれ以前の地図、
江戸時代の測量に関連する書籍類などを紹介しています。

地図をご覧になって、まず、その美しさに驚かれるのではないでしょうか。
山の表現の美しさ、びっしりと書き込まれた文字の配置の美しさ、線の美しさ、
デジタルの地図を見慣れた目には、きっと新鮮に映ることと思います。

また、縮尺違いの地図を見比べるのもおすすめです。
伊能図は縮尺によって大図・中図・小図に分類されます。
今回、重要文化財「九州沿海図」の大図・中図・小図を並べて展示しているので、
縮尺による描き方の違いにも、どうぞご注目ください。

商家を切り盛りしていた伊能忠敬が、本格的に天文学や測量術を学んだのは、
なんと50歳になってから。
その後、亡くなるまでのほとんどの期間を測量に捧げたという、
忠敬の生涯にも想いを馳せながら、伊能図をご覧ください。

【展示の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1674

【関連事業】
講演会 伊能忠敬の日本図
7月19日(土) 13:30~15:00 ※開場は13:00を予定 平成館大講堂
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=1&id=7281

VR作品「伊能忠敬の日本図」
~9月28日(日)の水・木・金・土・日曜、祝日 12:00、14:00、16:00
東洋館 TNM&TOPPAN ミュージアムシアター
料金:高校生以上500円、小・中学生300円
※7月16日(水)~8月31日(日)は小・中学生は無料
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=12&id=7322


2. 特別展「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」書画に注目
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6月24日(火)~9月15日(月・祝) 平成館特別展示室

本展覧会最大の注目作品「翠玉白菜」は、本日で展示を終了します。
非常に多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。
「翠玉白菜」が去っても、 特別展はまだまだ続きます!
今号では、現在展示されている書画の名品をご紹介しましょう。

王羲之(おうぎし)といえば、書を芸術へと高め、「書聖」と称される人物です。
その書法を継承した孫過庭(そんかてい)が、自らの書に対する考えを著した
「草書書譜巻」が、本展覧会に出品されています(~8月3日<日>)。
こちらの作品、王羲之の書法を忠実に継承する草書の名品であり、
内容面でも優れた、唐時代を代表する名著でもあります。
孫過庭は、当時、能書家として知られていながらも、
身分の低い家柄で下級の官職にしか就けませんでした。
その後、讒言(ざんげん)に遭って官職を退けられ、貧困の中で他界したといいます。
このような苦境にありながらも、孫過庭は「草書書譜巻」によって
歴史に名を残すことになりました。

もう1点、高克恭(こうこくきょう)筆「雲横秀嶺図軸(うんおうしゅうれいずじく」
(~8月3日<日>)をご紹介しておきます。
描かれているのは、見上げるような高い山と今にも動き出しそうな白い雲。
これぞ中国山水画、という雄大な構図の作品です。
伝統的には中央の大きな山は皇帝を、麓の木々は臣下を表しますが、
このような構図は華北地方のもの。
一方で筆づかいは潤いのある江南地方独特のものであり、
この一幅のなかで華北の構図と江南の墨法が見事に融合されています。
元時代の名品は長きにわたる文化交流の歴史の中でも
日本にはほとんど伝来しておらず、
日本における中国絵画鑑賞の歴史を一変させる作品といえます。

【展覧会の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1647

【1089ブログ「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」】
→ https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/category/54/

★特別展「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」の混雑状況は、
公式Twitter @taipei2014tokyoにてご確認いただけます。


3.催し物情報
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★イチオシ情報!★

ギャラリートーク 鎌倉彫刻の魅力
7月8日(火) 14:00~14:30 本館11室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=7286

ギャラリートーク 突起装飾坏ができるまで―作ってみてわかったこと―
7月9日(水) 15:30~15:50 本館19室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=7320


★ただいま申込受付中!★

◇ワークショップ こどもたちのアートスタジオ 根付作り
8月3日(日) 13:30~15:30 本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:小学校3年生~中学生 ※保護者の方の見学も可
☆7月7日(月)締切!申込フォームからなら間に合います!
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7315

◇ワークショップ 「古文書のかたち」
8月8日(金) 13:00~14:30 本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:中学生、高校生
☆8月1日(金)必着
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7381

◇ワークショップ 「古文書のかたち」
8月9日(土) (1)10:00~11:30 (2)13:00~14:30
本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:(1)小学生とその家族 (2)一般
☆8月1日(金)必着
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7380

◇ファミリーワークショップ「趙之謙&北魏の書に挑戦!」
8月23日(土) (1)10:00~11:30 (2)13:00~14:30
本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:小学生とその保護者のペア
☆8月5日(火)必着
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7378

◇ワークショップ アートスタジオ 根付作り
9月7日(日) 13:30~15:30 本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:一般(高校生以上)
☆8月4日(月)必着
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7316

◇親子でぶつぞう探検 in ナイト・ミュージアム
10月12日(日) 18:00~19:30 東洋館
対象:小学生とそのご家族
☆9月12日(金)必着
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=7377

◇朝YOGA 仏像と始める一日
10月4日(土)~10月5日(日) 8:30~9:30 東洋館1室
☆9月5日(金)必着 ※申込フォームからお申込ください
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=7364

◇夜YOGA 仏像と過ごす夕べ
10月8日(水)~10月9日(木) 19:30~20:30 東洋館1室
☆9月5日(金)必着 ※申込フォームからお申込ください
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=7365

◇このほか、当日受付の可能な催しは
今日の催し物、向こう1週間の催し物
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=top


4.展示替え情報
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◇7月8日(火)~

■国宝室
本館2室 8月3日(日)まで
国宝 納涼図屏風 久隅守景筆 江戸時代・17c など

[関連事業]
ギャラリートーク 田園詩人、久隅守景の納涼図
7月25日(金) 18:30~19:00 本館2室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=7288

■アイヌと琉球 琉球の工芸
本館16室 9月28日(日)まで
玉ハビル 奄美大島 第二尚氏時代・19c 大和良子氏寄贈 など

■アジアの民族文化 インドネシアのワヤン
東洋館13室 9月28日(日)まで
ワヤン・クリ クレスノ 20c インドネシア、中部ジャワ 横山平四郎氏寄贈 など

[関連事業]
ギャラリートーク インドネシアのワヤン
7月15日(火) 14:00~14:30 東洋館13室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=7287

■インドの細密画
東洋館13室 8月3日(日)まで
王子とその婦人たち 18c後半 インド、地方ムガル派 など


◇7月15日(火)~

■浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)
本館10室 8月3日(日)まで
重美 百合 葛飾北斎筆 江戸時代・19c など

■近代の美術
本館18室  8月17日(日)まで
重文 褐釉蟹貼付台付鉢 初代宮川香山作 明治14年(1881) 第二回内国勧業博覧会出品 など


5.トーハクからのお知らせ
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★「トーハク仏像選手権 侍者・眷属編」投票受付中!
→ https://www.tnm.jp/modules/r_poll/

★1089ブログ 更新中!
→ https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/

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◆開館時間のお知らせ◆
12月までの特別展開催期間中の金曜は20:00まで開館。
12月7日(日)までの土、日、祝、休日は18:00まで開館。
入館は閉館時間の30分前まで。

◆休館・開館・閉室のお知らせ◆
○黒田記念館は耐震補強工事のため休館中です。開館予定は2015年1月です。
6月7日(土)~7月21日(月・祝)の期間、京都文化博物館にて
「没後90年 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展」を開催。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_db/index.php?controller=list&t=news

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