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メールマガジン

2013年

6月 (2013年6月10日)

―TNM――――――――――――――――――――――――――
東京国立博物館 メールマガジン 2013年6月10日
No.645:東洋館へようこそ
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今年は空梅雨か、と思いきや今度は台風発生のニュース。
被害のないことを祈ります。
トーハクは大神社展が閉幕し、7月の「和様の書」までしばし静かな時間が流れます。
そうです。いまがチャンス! ぜひ、トーハク総合文化展にお越しください。 

《目次》
1.東洋美術へのいざない
2.特別展「和様の書」 予習のススメ
3.催し物情報
4.展示替え情報
5.トーハクからのお知らせ


1.東洋美術へのいざない
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東洋館がリニューアルオープンして半年がたちました。
みなさま、新しい展示はもうご覧いただけましたか?
高透過、低反射のガラスを用いたオリジナルケースや、新しい照明システムによる展示は、
おそらく世界最高レベルと言っても過言ではないと思います。
ここだけの話ですが、いままで見慣れていたはずの東洋館の作品が、まるで生まれ変わった
かのように美しく見えると、担当の研究員たちも驚いたほど!
せっかくご来館いただいても、話題の特別展で疲れ果て、なかなか本館や東洋館に足をお運
びいただけない、という方も多いと思います。この機会にぜひ、トーハク総合文化展へ。
なにはともあれ、東洋館にお越しくださいませ。

東洋館のコンセプトは「東洋美術をめぐる旅」。
お隣の朝鮮半島の文化から遠く西アジア・エジプトの文化まで、多種多様な文化の遺産が見
渡せるのが東洋館の展示の醍醐味です。
そんな楽しみを発見した若いカップルのお話はこちら。
東洋館プロモーションフィルムです。
→ http://youtu.be/gsGUn44iPzs

東洋館を楽しむもう一つの視点は、「日本と東洋の文化交流をめぐる旅」です。
アジアの諸地域に由来する当館の所蔵作品は、古く奈良時代に日本にもたらされたものを含み
ます。たとえば中国絵画について言えば、中国を除けば、日本は世界で一番多くの作品を保有
している国だそうです。
それは、千年にわたる交流の中で日本の文化が大切に守り、伝えてきたからこそ。
展示を通して、文化と文化の交流と受容の歴史、そして守り伝えてきた歴史もお楽しみいただ
ければ幸いです。

本館では、まさに江戸時代の日本人がどのように中国絵画を楽しんできたのか、
どう研究してきたのか、をテーマにした特集陳列「江戸時代が見た中国絵画」も開催中。
江戸の人々の目を通して、中国絵画の新しい姿が見えてくるはず!

特集陳列「江戸時代が見た中国絵画」本館 特別1室・特別2室 6月16日(日)まで
→https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1606

東洋館の展示については
→ https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=hall&hid=13


2.特別展「和様の書」 予習のススメ
――――――――――――――――――――――――――――――
7月13日(土)より、特別展「和様の書」が開幕します。

ところで、「和様の書」ってなんでしょう?

みなさんは日本史の授業で三筆(さんぴつ)と三跡(さんせき)というのを習いませんでしたか?
三筆は、空海(くうかい)・橘逸勢(たちばなのはやなり)・嵯峨天皇(さがてんのう)。
平安時代初期のこの3人は、中国に範を求めた唐様(からよう)の書を書きました。
三跡は小野道風(おののとうふう)・藤原佐理(ふじわらのさり)・藤原行成(ふじわらのこうぜい)。
平安時代中期のこの3人は、それまでの中国風の書を学びつつも、独自の美意識による「和様の書」
を完成させました。
といえばわかりやすいでしょうか。

そう、和様の書とは、中国風の書である唐様に対して、日本風の書を指していいます。
書の世界に限らず、日本では、奈良時代から平安時代初期まで中国をお手本とした文化が全盛でし
たが、平安時代中期になると、日本人ならではの美意識に根差した国風文化が生まれます。
その流れの中で生まれたのが和様の書です。

この展覧会では平安時代から江戸時代まで「和様の書」の名宝、約160件をご覧いただきます。
うち国宝が51件、重要文化財は35件。
先に説明した三跡の名品はもとより、信長・秀吉・家康の3人の天下人の自筆の書や、
一茶、芭蕉といった皆様におなじみの方の書も出品されます。

しかし、実際に書の作品を見るときにどんな風に見ていいのかわからない、
だいたいなんて書いてあるか読めないし、つまんないのよね、という方も多いはず。
そこで、1089ブログでは展覧会の担当研究員によるリレーブログを展開中。
和様の書を楽しむための基礎はもちろん、なんだかとっても見たくなるエピソード満載でお送りします。
美文字ブーム到来のいま、なんとなく書に関心を持ち始めた方も、書の愛好家の方も、
ぜひ1089ブログでの予習をおススメします!

「和様の書」の詳細はこちら
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1602
1089ブログ「和様の書」シリーズ
→ https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/category/47/


3.催し物情報
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★ただいま申込受付中!★

◇特別展「和様の書」(7/13~9/8) 関連事業
受付中
<講演会・講座> 平成25年度連続講座 和様の書
平成館大講堂 8月2日(金) ~ 8月4日(日) 13:00 ~ 16:15 申込締切 7月1日(月)必着

<講演会・講座> 記念講演会(1)「和様の書」
平成館大講堂 7月20日(土) 13:30 ~ 15:00 申込締切 6月17日(月)必着

<講演会・講座> 記念講演会(2)「かなから見た和様の書」
平成館大講堂 8月10日(土) 13:30 ~ 15:00 申込締切 7月1日(月)必着

このほか、おとなのためのワークショップ「料紙の魅力、唐紙の魅力」
ファミリーワークショップ「きらきら光る唐紙を摺ろう」、親子書道教室「三跡に挑戦!」
など、体験型の催しも盛りだくさんです。
詳細はコチラ→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1602

◇総合文化展 関連事業
受付中
<ワークショップ> こどもたちのアートスタジオ 勾玉作り
本館地下 教育普及スペースみどりのライオン
7月14日(日) 13:30 ~ 15:30 申込締切 6月21日(金)必着

<ワークショップ> ワークショップ「学芸員に挑戦!」
平成館小講堂
7月28日(日)(1)10:00~12:00(中・高校生)、(2)14:00~16:00(一般) 申込締切 6月24日(月)必着

<ワークショップ> こどもたちのアートスタジオ 根付作り
本館地下 教育普及スペースみどりのライオン
8月4日(日) 13:30 ~ 15:30 申込締切 7月8日(月)必着

<ワークショップ> アートスタジオ 大人の根付作り
本館地下教育普及スペースみどりのライオン
9月8日(日) 13:30 ~ 15:30 申込締切 8月12日(月)必着
詳細はコチラ→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=list&cid=4

◇チケット販売中
<イベント> 初秋東博寄席2013
平成館大講堂 9月22日(日) 13:30~16:00(予定) 
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=6761

◇このほか、
当日受付の可能な催しはこちら
今日の催し物、向こう1週間の催し物
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=top

★6月16日(日)18:00~19日(水)9:00まで、館内設備保守作業にともない、
当該時間帯のe-mail、電話が受信不能となります。
各種お申込、お問合せは上記時間帯以外にお願いいたします。


4.展示替え情報
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◇6/11(火)~
■彫刻
本館11室 9/8(日)まで
国宝 広目天立像 平安時代・12c 京都・浄瑠璃寺蔵 など

■漆工
本館12室 9/1(日)まで
国宝 片輪車螺鈿手箱 鎌倉時代・13c など

■刀剣
本館13室 9/8(日)まで
国宝 太刀 綾小路定利 鎌倉時代・13c など

■陶磁
本館13室 9/8(日)まで
重文 染付龍濤文提重 青木木米作 江戸時代・19c 笠置達氏寄贈 など

■民族資料―琉球 琉球の工芸
本館15室 9/16(月・祝)まで
ドギン 奄美大島 第二尚氏時代・19c 大和良子氏寄贈(7/28(日)まで展示) など

■近代美術 絵画・彫刻
本館18室 7/15(月・祝)まで
家鴨 川合玉堂筆 明治30年(1897) 本山豊実氏寄贈 など

■中国の染織 古裂帖
東洋館5室 9/8(日)まで
古裂帖 江戸時代・18c末~19c初 など

■中国の書跡 扇面と対聯
東洋館8室 8/4(日)まで
行書八言聯 包世臣筆 清時代・18~19c 中国 青山杉雨氏寄贈 など

■中国文人の書斎
東洋館8室 8/4(日)まで
隷書五字額 伊秉綬筆 清時代・嘉慶17年(1812) 中国 高島菊次郎氏寄贈 など

■中国の漆工
東洋館9室 9/1(日)まで
花卉堆黒長方盆 「戚壽造」銘 南宋時代・13c 中国 など

■清時代の工芸
東洋館9室 9/1(日)まで
青玉筆洗 清時代・19c 中国 神谷傳兵衛氏寄贈 など

■アジアの染織 インドネシアの染織
東洋館13室 9/8(日)まで
ヒンギ・コンブ(肩衣)首架動物文様経絣 19c インドネシア・スンバ など


5.トーハクからのお知らせ
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★★★館内設備保守作業にともない、6月18日(火)は臨時休館いたします。
また、6月16日(日)18:00~19日(水)9:00まで、「e国宝」「情報アーカイブ」「画像検索」のサービ
スを休止いたします。
また当館では、当該時間帯のe-mailについても受信不能となります。
なお、この間の「図書検索」サービスは利用可能です。

★投票「2013年度 あなたが観たい国宝は?」「松林図屏風」ダブルスコアで首位独走中。
6月18日(火)まで!
→ https://www.tnm.jp/modules/r_poll/

★「私の大神社展」 あなたの思い出を聞かせてください。引き続きエッセイ募集中。 
投稿が掲載された方から抽選で毎月3名の方に無料観覧券やカタログ等の賞品をプレゼントいたします。
6月30日(日)まで。 
当館ウェブサイト・ユリノキひろばで
→ https://www.tnm.jp/modules/r_yurinoki/

★1089ブログを更新中!
→ https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/

◆開館時間のお知らせ◆
12月までの特別展開催期間中の金曜は20:00まで開館。
9月までの土、日、祝、休日は18:00まで開館。
入館は閉館時間の30分前まで。

◆休館・開館・閉室のお知らせ◆
○2013年6月3日(月)~7月8日(月)まで、平成館考古展示室は展示替のため閉室いたします。
○6月18日(火)は電気設備点検のため臨時休館いたします。
○表慶館は休館中です。開館予定は未定です。
○黒田記念館は耐震補強工事のため休館中です。開館予定は未定です。

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