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メールマガジン

2013年

5月 (2013年5月13日)


―TNM――――――――――――――――――――――――――
東京国立博物館 メールマガジン 2013年5月13日
No.643:「国宝 大神社展」神像のヒミツ その2
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「大神社展」の来場者が10万人を超えました。ご来場いただいたみなさまありがとうございます。
本館でも、春日大社や日吉山王権現に関わる作品など神に関連する作品を展示中。どうぞお見逃しなく。

《目次》
1.「国宝 大神社展」神像のヒミツ その2 神さまも年をとる?!
2.特集陳列 「江戸時代が見た中国絵画」 鑑賞の歴史を探る新しい試みです
3.催し物情報
4.展示替え情報
5.トーハクからのお知らせ


1.「国宝 大神社展」神像のヒミツ その2 神さまも年をとる?!
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4/9(火)~6/2(日)  平成館
5月7日に大幅な展示替えを行いました。
紺地に白鷺の群れが舞う贅沢な能装束や、狩野内膳の描いた豊国祭礼図屏風などが登場。
詳細は1089ブログでどうぞ!
→ http://bit.ly/13SQTlZ

また、本館3室では、春日大社や日吉山王権現に関わる作品、天神信仰にかかわる絵巻作品や、
神楽歌を記した神歌抄などを展示します。是非チェックしてみてください。

今回は神像のヒミツ第2弾。
お嬢さまにはえくぼ! おばさまにはほうれい線?
神さまも年をとる?!

「大神社展」会場には、40体あまりの神像が並んでいますが、男神と女神、
そして子どもの神がいます。その違いは誰が見てもわかるはずですが、
もう少し踏み込んでよーく見てみると、年配の神さまもいれば、
まだ若い方もおられることがわかります。

たとえば、広島・南宮神社ご所蔵の9体の神像を見てみましょう。
男神像では、しわの表現に注目してください。口元だけ、口元と額、
口元と額と目尻、そしてしわのまったくない神さまといろいろです。
女神像でも、シビアに年齢が表現されています。1体は、頬の肉が少したれた印象で
ほうれい線も見られます。額にしわがより、目元も少したれぎみ。失礼かもしれませんが、
おそらくは、40代以上の方かと・・・。(印象には個人差があります)
別の1体は頬にはりがあって、えくぼのようなくぼみも見えます。
目にきりっと力があり、口角も上がっています。しぐさにも華やぎがあって、
おそらくは若い女性を表現したもの。
女神像3体のうちの1体は、装束や、髪型も違っています。
袿(うちき)という上着をつけておらず、通常は胸の前に垂らす額髪(ぬかがみ)を耳にかけて
背中に垂らしており、耳たぶが髪の毛の間からのぞいています。
これは品がない行為とされており、身分の低い女性を表したものだそうです。

老若男女、身分の高いものも低いものもうちそろい、まるで神さまにも社会があるようです。

ところで、お美しいと評判の、若狭神宮寺ご所蔵の女神像。
その色白のお顔には、ほんとうにかわいらしいえくぼがあります。是非お見逃しなく!

※会期中、作品の展示替があります。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1573

※障がいのある方のための特別鑑賞会を三菱商事株式会社との共催により開催します。
5/25(土)18:00~ 申込締切:5/17(金) 
応募方法及び詳細は、三菱商事HPで
→ http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/info/archive/2013/html/0000018746.html


2.特集陳列 「江戸時代が見た中国絵画」
鑑賞の歴史を探る新しい試みです 
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5/14(火)~6/16(日) 本館 特別1・2室 
いつもとちょっと違う視点から中国絵画をご覧いただく展示です。
日本人は奈良、平安時代から中国書画を愛好して収集・研究につとめ、
その結果日本には、多くの優品が伝世することとなりました。
そこで今回は、江戸の人々が鑑賞していた中国絵画を、その箱書や鑑定書、
模写、中国関係の画学書などとともに展示します。
中国絵画が日本でどのように受容されていたのか、また、江戸時代の人々が
どのように鑑賞し、理解しようとしていたのかを探ってみましょう。

重文 寒江独釣図 伝馬遠筆 南宋時代・13c 中国 など
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1606


3.催し物情報
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★ただいま申込受付中!★

◇特別展「和様の書」(7/13~9/8) 関連事業
記念講演会、連続講座、席上揮毫会(書のデモンストレーション)、
親子書道教室や料紙つくりに挑戦するワークショップなど、企画満載! お申込はお早めに。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1602

◇初夏のコンサート 
~ダイナミックなテクニックとパリの香りを~
6月9日(日)14:30 ~16:00(予定)
ヴァイオリン:瀬川祥子 ピアノ:広中舞
一般 4,500円 当館正門チケット売場にて発売中。電話申込も可。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=11&id=6696

◇このほか、
当日受付の可能な催しはこちら
今日の催し物、向こう1週間の催し物
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=top

4.展示替え情報
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◇5/14(火)~
■文化財を守る―保存と修理―
本館17室 7/7(日)まで
白地立木花文様更紗 17c インド

◇5/21(火)~
■茶の美術
本館4室 8/18(日)まで
古染付手桶形水指 景徳鎮窯 明時代・17c 中国 広田松繁氏寄贈 など

■屏風と襖絵―安土桃山~江戸
本館7室 7/7(日)まで
花鳥図屏風 曽我二直庵筆 江戸時代・17c など

■書画の展開―安土桃山~江戸
本館8室 7/7(日)まで
雨宿り図屏風 英一蝶筆 江戸時代・18c など

■浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)
本館10室 6/23(日)まで
重文 娘日時計・午ノ刻 喜多川歌麿筆 江戸時代・18c など

■中国の絵画 
東洋館8室 6/30(日)まで
文伯仁「四万山水図」と文人画の精華
重文 四万山水図 文伯仁筆 明時代・嘉靖30年(1551) 中国 など

■インドの細密画
東洋館13室 6/23(日)まで
騎馬人物像(馬名ラングラージ) 18c中頃 インド、メーワール派 など

■法隆寺献納宝物 書跡―古文書と古記録―
法隆寺宝物館 第6室 6/23(日)まで
国宝 法隆寺献物帳 奈良時代・天平勝宝8年(756) など

■法隆寺献納宝物 染織―平絹と綾―
法隆寺宝物館 第6室 6/23(日)まで
緑地網目四菱文綾残欠 飛鳥~奈良時代・7~8c など


5.トーハクからのお知らせ
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★5月18日は「国際博物館の日」。入館料無料です。(ただし、特別展は別途)
→ 上野ミュージアムウイーク公式HP http://www.ueno-mw.com/ 

★投票「2013年度 あなたが観たい国宝は?」 依然、一位は松林図屏風
→ https://www.tnm.jp/modules/r_poll/

★「私の大神社展」エッセイ募集中。 展覧会の感想や印象に残った作品について、あなたのエッセイをお寄せください。投稿が掲載された方から抽選で毎月3名の方に無料観覧券やカタログ等の賞品をプレゼントいたします。6月30日(日)まで。 
当館ウェブサイト・ユリノキひろばで
→ https://www.tnm.jp/modules/r_yurinoki/

★1089ブログを更新中!
→ https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/

◆開館時間のお知らせ◆
12月までの特別展開催期間中の金曜は20:00まで開館。
9月までの土、日、祝、休日は18:00まで開館。
入館は閉館時間の30分前まで。

◆休館・開館・閉室のお知らせ◆
○2013年6月3日(月)~7月8日(月)まで、平成館考古展示室は展示替のため閉室いたします。
○表慶館は休館中です。開館予定は未定です。
○黒田記念館は耐震補強工事のため休館中です。開館予定は未定です。

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