このページの本文へ移動

車輪付双口形容器(しゃりんつきそうこうがたようき) 

 『車輪付双口形容器(しゃりんつきそうこうがたようき)』の画像 
1口
土製
伝慶尚南道昌寧出土
高15.6
三国時代
5世紀
重美
TJ5339
小倉コレクション保存会寄贈
拡大して表示
2023/11/21から2024/05/19まで東洋館 10室で展示
 
用途は不明であるが,古墳に副葬された例があり,祭祀用の異形土器の一種であろう。車輪のデザインが印象的であるが,二つの口縁部の付け根をよく見ると,実は広口小壺を二つならべた形である。広口小壺とは,もともと日本の土師器の小型丸底壺を摸倣して始まった土器であり,朝鮮半島南部で独自の祭祀具として発展していた。その最終段階に,広口小壺はこのような独特の器形に到達したのである。