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緙絲 紅地牡丹龍鳳花鳥鹿文様(こくし べにじぼたんりゅうほうかちょうしかもんよう) 

 『緙絲 紅地牡丹龍鳳花鳥鹿文様(こくし べにじぼたんりゅうほうかちょうしかもんよう)』の画像 
1枚
絹(綴織)
縦55.0 横34.0
元時代
13-14世紀
TI552
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総合文化展での展示予定は未定です
 
宝相華のような華麗な花形の一部と,その下方に龍と鳳凰,花鳥が遊ぶ大らかな作風のコク絲である。コク絲は日本でいう綴織に当たる技法で,中国ではこの織の特徴を「通経断緯」という。つまり緯糸は文様にしたがって部分的に象嵌をしたように織嵌められ,織幅一杯の通し糸とならない。単純な平織であるが,経糸は粗く,緯糸を密にして経糸を覆ってしまう。この作例も1センチの間に百本を超える緯糸が織り込まれた精巧な絹綴である。