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粉青鉄絵魚文瓶(ふんせいてつえぎょもんへい) 

 『粉青鉄絵魚文瓶(ふんせいてつえぎょもんへい)』の画像 
1口
伝忠清南道鶏龍山出土
高29.1 口径6.5 高台径8.3
朝鮮時代
15-16世紀
TG2795
小倉コレクション保存会寄贈
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2023/11/21から2024/05/19まで東洋館 10室で展示
 
粉青沙器とは灰色の胎土の上に白土を用いてさまざまな装飾を加えた陶器の総称で,わが国でいう三島,刷毛目に当たる。刷毛を用いて白土を全面に塗り,そこに自由闊達な筆づかいで鉄絵文様を描いた一群は,韓国の忠清南道にある産地の名をとって俗に鶏龍山と呼ばれている。日用の器として量産されたものであり,民衆の飾り気のない心情が投影されている。この作品では,魁偉な形相の魚がぐるりと瓶をとりまくように描かれており,その姿はどことなくユーモラスである。