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壁画衆人奏楽図(へきがしゅうじんそうがくず) 

 『壁画衆人奏楽図(へきがしゅうじんそうがくず)』の画像 
1面
ベゼクリク石窟採取
縦106.5 横106.5
10~11世紀
TC554
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総合文化展での展示予定は未定です
 
石窟の奥に造られた塑造涅槃像の枕もと(入り口からみて左側の壁)に描かれていたこの壁画は,仏の死(涅槃)に際し、堅笛,横笛,太鼓や弦楽器などを演奏し供養する楽人をあらわしたもので,彼らの身色や風貌だけでなく心理的な背景の点からいっても,向って右壁に描かれた釈尊の足元で,その死を悲泣する仏弟子らとは対照的な表現である。背景の赤地や首の前で結んだマント状の服制から見て,ベゼクリク石窟第20窟壁画の一部とみなされる。大谷探検隊が将来した西域壁画断片中,最も大きなもので,緑や赤の彩色が印象的な画面である。