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楷書前後出師表巻(かいしょぜんごすいしひょうかん) 

 『楷書前後出師表巻(かいしょぜんごすいしひょうかん)』の画像 
1巻
彩箋本墨書,巻子装
祝允明筆
縦22.0 横102.5
明時代
正徳9年(1514)
TB1217
高島菊次郎氏寄贈
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総合文化展での展示予定は未定です
 
諸葛亮(孔明)の前後出師表を小楷で揮毫した書巻である。正徳9年(1514),華中甫が祝允明のもとを訪れ,趙子昂の描いた諸葛武侯図を示し,その後ろに書かれていた趙孟フの前後出師表が失われているので,祝允明にその揮毫を求めた書巻である。祝允明55歳の作。祝允明(1460-1526)は放縦な草書が知られるが,むしろ本作に見るような魏晋の小楷に依る伝統的な書に,その本領があったといえよう。祝允明小楷の代表作の一つ。