このページの本文へ移動

与無隠元晦詩(むいんげんかいにあたうし) 

 『与無隠元晦詩(むいんげんかいにあたうし)』の画像 
1幅
紙本墨書,掛幅装
馮子振筆
縦32.7 横102.4
元時代
14世紀
国宝
TB1176
松平直亮氏寄贈
拡大して表示
総合文化展での展示予定は未定です
 
馮子振(1257-)は,元王朝に仕え官途を歩んだが,その一方で禅学にも精通し,中峰明本,古林清茂ら当時の僧侶との交渉も深かった。この墨跡は,中峰明本の会下で修業を積んでいた無隠元晦のために,三首の七言絶句を揮毫して贈ったものである。元晦は延慶元年(1308)に入元し,泰定3年(1326)に帰朝している。本幅もおそらくその在元期間中に揮毫されたのであろう。このほかにも無隠元晦に与えた語が伝えられており,馮子振がいかに無隠を重んじていたかがうかがわれる。