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踊る男女とも呼ばれる特徴的な人物埴輪である。双方とも下半分を推定復原しているが,小さい方の美豆良をつけ,腰紐の後ろに鎌をさしている方が男性で,おそらく農夫を表しているのであろう。大胆にデフォルメされた顔に,左手を挙げたポーズから剽軽に踊る人々を連想させるが,同じ古墳からは儀式に参列する人物を表したとみられる埴輪が多く出土しており,おそらく殯などの葬送の場における歌舞の姿を写したものともみられる。