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一重口水指(ひとえぐちみずさし) 銘 柴庵(めい しばのいおり)

 『一重口水指(ひとえぐちみずさし)』の画像 
1口
陶器
信楽(しがらき)
高14.7 口径17.3 底径15.5
安土桃山時代
16世紀
G5307
広田松繁氏寄贈
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総合文化展での展示予定は未定です
 
寂びの茶席の中で,信楽焼水指はことに声価が高い。その信楽焼の水指の中で,古格を代表するのがこの作品である。厚みのある一重口を僅かに肩で絞め込んで緊張感を持たせ,胴にヒビ割れが生じ,また自然釉がどっぷりと掛かる姿は厳粛と評価したい。千利休が所持し,曾孫の千江岑が「柴庵」と器底に漆書している。