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利休七哲の1人で,豊臣秀吉の信頼も厚い名将蒲生氏郷の作。まれに見る激しい気風の作振りで,櫂先をぐいと曲げ,雉子股・おっとりとも重々しく削り出す。節の手前の皮は一部剥ぎ,総体に漆をふいている様子である。これほど激しい個性を感じさせる茶杓も珍しい。共筒が添うている。