このページの本文へ移動

蘭蕙同芳図(らんけいどうほうず) 

 『蘭蕙同芳図(らんけいどうほうず)』の画像 
1幅
紙本墨画
玉エン梵芳筆(ぎょくえんぼんぽうひつ)
縦106.5 横34.5
南北朝時代
14世紀
重文
A11877
拡大して表示
総合文化展での展示予定は未定です
 
本図のように彩色せず,墨で描いた蘭を墨蘭といい,墨竹,墨梅とともに北宋時代末の文人が始めたものといわれる。題の「蘭蕙同芳」は,蘭と蕙がともによい香りを発するので,優れた人徳のたとえに用いられることに由来する。梵芳(1348-1424-)は,建仁寺,南禅寺の住持をつとめた名僧で,文人風の生活を好み,墨蘭を得意とした。彼の墨蘭の特色は,蘭葉が抽象的な曲線美をなすところにある。